製造業は自宅でできる仕事じゃないが、世間を見習い時短と称して昼飯食って帰ってきたらNHKBSでダスティン・ホフマンの「卒業」をやっていて 久しぶりだな これ観るの。京都のときに映画館で観て以来かも。
なんか、ちょっと身につまされるようなところもあり ナニはTVで何度もやってたと言うが 観るのを避けていたかも。
50年ぶりで観れば、半分以上は見覚えのないシーンだったが、サイゴのこれ以上ないというハッピーエンドだけは鮮明に覚えてた。
まさに結婚式を挙げようという彼女を、教会の2階から「エレイン~~!」とガラスを叩いて止めさせ 教会からさらってバスで逃げていくというあそこ。
京都の下宿の隣に一年遅れて入ってきたヤツは、目が細く優しそうな男。四国出身だといってたが 今じゃ名前も出身県も思い出さない。あるときヤツのドアをドンッと開けたら コタツに女を腕マクラしながらもぐりこんでいて オレを見上げた。「ワルイワルイ」と言いながらあわててドアを閉めたが、あとで 彼女が四国から京都見物するために来たと言ってた。
翌年の春休み明けに ヤツと同じ高校出の友達が二人で故郷から帰ってきて 「彼女の結婚式を見に行ってきた」と言う。二人で自転車に乗って結婚式場まで行き、ドアの隙間から花嫁姿をのぞいてきたんだと。
丁度この映画がはやっていたころだけど、なかなか映画のようにはいかねェよなと思った記憶がある。
ミセス・ロビンスン サウンド・オブ・サイレンス サイモン&ガーファンクルの歌が美しく流れて あの頃を思い出させるが、まあオレ的には、ダスティン・ホフマンなら「真夜中のカウボーイ」が一番だな。
まだ青いサクランボが枝イッパイに生り、これが熟すころには外出自粛も解かれてるといいな。