週初めから天気予報をガン見してたが どうみてもこの土日は雨っぽい。

傘差しながらゴルフやるくらいなら、降られたって霧に覆われた山の中を一人静かに彷徨うほうが

オツなんじゃないかと、いつもの「富士山の見える山」と言う本でどこかいいとこない?と探せば「雨ヶ岳」!

 

 

雨の登山にゃ申し分のない名前の山やないか。

正月にダイヤモンド富士を見に登った竜ヶ岳の隣にある山で、ここより高いなと見上げたが

今日は夏至、時間はたっぷりあるから、天気と体力が許せば 雨ヶ岳の帰りに正月の逆方向

からもう一度竜ヶ岳に登ってもいいか、などと考えながら朝4時起きして出発。

 

横浜を出るときは、小雨がウインドーにパラパラしてたが

新富士を下りて、西富士道路を走ってたら アッ、富士山!

このまま晴れろ!と祈りながら 

 

国道脇の調べた駐車場に滑り込み、郵便ポストに500円玉を放り込んで いざ出発。

 

一番右のピークが竜ヶ岳、左のテッペン辺りに雲がかかってるのが雨ヶ岳、一番高いのが毛無山。

このまえ十二ヶ岳に登ったときも確か似たような?同じ名まえ?の山があったけど別もの?

このあたりの人は、ハゲにソンタクしないのかな?

 

 

新しい屋根の石仏を拝み、

 

貯水池の脇に出て、あの低い鞍部が端足峠か?

読み方、わかんねェけど・・・

 

雨に濡れた案内板を見ると、はした峠か・・・

そこを左に行けば雨ヶ岳、右に行くと竜ヶ岳。

 

 

サルナシの花か?

しかし、こんな青空の山登りになるなんて思いもしなかったな。

 

 

小さな沢を横切って

 

えらく歩き難い道だけど、天気は持ってるし気持ちの良い山道。

 

端足峠は、ここを上がってゆくのか。

峠まで ここからあと1時間くらいのもん?

 

 

一人静かに山道を楽しんでたが、

この花の名まえを帰ってから調べたら「二人静」

 

なんのつもりだ?

話は変わるが、子供の頃ふるさとの伊那谷から朝な夕なに見上げていた南アルプス。

あのころは赤石山脈といったが、その盟主である赤石岳に登ってみたいという思いが強くなり

しかし、信州側からじゃ険しくてとてもムリ。

 

 

静岡のほうからでも一人で行けるようなシロモノじゃなく、この際と思って夏の終りのツアーを申し込んだ。

そのツアーだって70歳以上はダメとか制約があり、やっと名古屋発のツアーで75歳までオッケーというのを見つけたら、ここ一年の登山歴を送れと言ってきて送ったさ。

ずらずら、最近登った山を書き連ねて送ったら、

 

 

すぐに名古屋の担当者から電話があり、富士山の周辺の山ばかりですね。

 

そりゃどういうイミじゃ?と思ったが 自宅が横浜だからというと、赤石岳は3000m峰で

「一日8時間から、最初の日は10時間ほど重い荷物を背負って歩きますよ?」

重いったってテント担いで行くわけじゃないでしょ?

 

なんか上のほうがもやってきたな~。

 

「まあ、そうですが着替えとか・・・え~~っと、入笠山ですか」

あんまりカンタンな山だとバカにしてるのか?

 

ああ、そこはロープウエーでマゴ連れて・・・

大体、赤石は普通の人は1ッ泊2日くらいで行くところ、それをこのツアーは4泊5日もするんだからジジババばかりだろ。12人募集というが今、何人集まったのかと聞けば二人!

 

 

 

気配を察して、悠々と逃げるカエル。

 

いろいろシンパイしてくれたが、まあ、それまでに鍛えておくよと言えば

「一ヶ月前まではキャンセルできますから・・・」

行かせたくないのか?

 

コアジサイ。

 

おとしぶみ みっけ。

優雅な名まえのこの中には、虫の幼虫が入ってる・・・ハズ。

 

 

 

ガスが出て、富士山のカゲも形もなくなったけど、

最初からあきらめてたご尊顔を 朝一瞬でも拝めたからヨシとすべェ。

 

 

 

やっと、峠に出た。東海自然歩道というところから矢印の反対に登ってきたがその道をずっと行けば大阪まで通じてるらしい。

実はこの時期、水が一本じゃ足りないと思い、もう一本一口飲んだだけのペットボトルを持って来ようと思いながら、助手席に忘れてきてしまい、雨を往復して竜まで行くには天気、体力に加え水の問題も。

ま、高校時代のサッカー部じゃ水飲むなと鍛えられたから、渇きには強いハズだけど・・・

 

また倒木くぐり。

アタマを慎重にくぐったあとせっかちにすぐ上体を起こしたら リュックが引っかかってイテッ!腰に来た。

なにごとも慎重が大事、3パットの原因や。

 

前夜の雨の名残り。

なんどか、もう頂上だろというのを裏切られ,峠から二時間近くえっちらほっちらでやっと到着。

 

1772m 雨ヶ岳頂上。

 

 

向こう側にドンッと見えるはずの富士山はお隠れになっていて

さて、一休みと腰を下ろしたらポツリポツリ。まあ雨ヶ岳だからな。

あわててカッパの上下を着て、長居は無用か。

 

 

下り途中の木陰で、男性が一人 雨支度をしていて、「富士山見えないんじゃ登るのよそうかな」

ここから先が急なのに・・・

 

 

相当下りてきて振り返ると雨ヶ岳に雲が湧いて、下から見るといつも雲がかかって雨が降ってるように見えるからその名がついたとか。

端足峠の分岐まで戻り、正月は富士山の頂上から出た太陽が夏至の今日はどの辺りにあるのか興味があったが肝心の富士山が見えないんじゃ さっきの人じゃないけど行ってもしょうがないか。

こんな軟弱な精神で赤石岳に登れるか不安だが、今日のところはかんべんしてやろう。

 

 

マムシ草。

カマ首を持ち上げてる。

 

 

 

雨が止み、カッパを脱ぎ、シャツも一枚脱い半そで1枚。

陽が射してくると、ここでもセミの大合唱が始まり

 

 

 

麓近くでは、暖まった空気の中 箱根山椒バラ?の良い香りが漂っていて

良い山登りだったことよ。

 

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