♪ 夏がくれば思い出す~ はるかな尾瀬~ 遠い空~
朝のラジオから ラジオ体操の伴奏で「夏の思い出」のメロディーが流れ
思わず歌詞を口ずさんで、わずか三日前に行ったのに随分昔のような気がする。
ホテル発着のマイクロバスは、7時15分出発。鳩待ち峠まで1時間、
あちらで5時間の自由行動ののち、午後1時に集合してホテルまで戻るというスケジュール。
峠の手前の道路わきに弁当屋さんのクルマが停まっていて 弁当の受け渡し。
みなさん、お手元に届きましたか~?
しかし鳩待ち峠って、いい名前だなァ。
昔、この地方の村人たちが 冬に「きこり」や「炭焼き」のために尾瀬に入り、
やがて春が来て 農作業ができる季節になると 鳩が峠でポーポーと鳴き始め、
村の女性たちはこの声を聞いて 愛する人たちが戻ってくると心待ちにした、
というような由来を聞けば、ロマンも沸くってもんだろ?
クマ鐘。
ここを通る時は、人がいますよとクマさんに合図するためだろうけど、
これだけ多くの人がいたんじゃ、クマのほうが使いたくなるかも。
月曜日ならすいてると思ったが、みな考えは同じか?
ムラサキヤシオツツジ。
昨日、パコーン君は上越新幹線で帰ると言い、地方の駅から東京行きは何本もないから時間がある?じゃ宝川温泉に行こう!あそこは一度入っておいてソンはない。ハナシのタネにもなるからと誘って、連日二度目の露天混浴温泉行き。
ミネザクラ。日本で一番遅く咲く桜といわれるそう。
今日は 男の二人組が入ってるだけで、広い露天にゆったりのんびり。
なっ、いいとこだろ?と くつろいでたら アッ!
おいっ、指差すんじゃない!
栗色の髪の毛の若い女性が二人、ありゃロシア系だな。ウクライナとか?
ニリンソウ。
一つ向こうの岩陰に座って 白い足だけが見える。
新幹線の時間に遅れちゃマズイと言うから じゃ出るかと立ち上がったら
ウクライナも立ちあがってスレ違い、その時 濡れてピッタシ貼り付いた湯浴み着の下に
アレのカタチとポッチがクッキリ・・・
”オイッ、見たか?”
「なにをですか?」
”オマエ、だからパットはずすんだよ!カップをしっかり見なきゃ・・・”
「風呂入るときはメガネしてないからぼ~っとしか見えません」
今度から露天風呂はいる時ャ、メガネするんだな。
キイロのリュウキンカに縁取られた小川、雨がポツリポツリ降り出し
カッパを取り出し、フードをかぶって・・・
まあ、雨の尾瀬も悪くない。
リュウキンカのアップ。
それで18番が終わったら、ヤツらオレに向かってフクロウのイミ知ってた?
”え~、カラスよけじゃないの?”
チバのホームコースには、そっくり同じフクロウがカラスよけに設置してある。
「違います!あれは芝芽の方向を示してるの!フクロウの立ってる方向に順芽なんだって。」
フザケンナヨ、おまえら、みんな知ってたの?
午後に入ってすぐ、カートに貼紙がしてあるのを見つけたがオレには黙っておこうと衆議一決?
オレだけはカートに乗らず 歩きだったからな~。
しかし先入観というのは思考停止しちゃうんだな。
上からえらく遅かったり、下からすげぇ早かったりしたグリーンがあったけど、それ知ってたら5打は違ったな。
まあ、君たちもそのおかげでトントンで済んだんじゃ!
霧の中から燧ケ岳の姿が垣間見えて、カッコのいい山だな~。
二時間かかって、折り返し地点のビューポイント 下ノ大掘川。
あいにく至仏山の頂上は雲がかかってるが、
昨日 湯浴み着の至仏が見れたからいいとするか。
帰りのバスに間に合わない場合は、自己責任で帰ってきてください、と言われたんじゃ
気も急くし、どこかで弁当を食べたいけど、雨の中のベンチじゃなんだしな~。
尾瀬は右側通行、団体さんとすれ違う時は一人ひとりとあいさつをして、
水芭蕉には一週間遅かったようで、だからもう一週早くしろって・・・といないヤツにぐちったが
このあたりは まだ見頃か?
♪ 水芭蕉の花が咲いている 夢見て咲いている 水のほとり~
やっと山の鼻の休憩所まで戻り弁当を広げたが、峠まで登りで1時間半かかるというのに
もう11時半を過ぎてしまい、オニギリ一つと ゆでたまごをのどを詰まらせながらあわてて
食って さあ、行くぞ!
帰り道 そういや、水芭蕉のアップを撮ってないやとカメラを向けたが、
かなり年季の入った花と葉っぱだった。
ガンちゃんが、夜のニュースで尾瀬で滑って骨折したというのを聞いたと言って
こんなところまでお見舞いにこれないからね、って言いやがって
滑りそうな木道は イヤが上にも慎重に歩き、
これは東京電力のマーク? この木道も無償供与か?
まあ、これくらいはしてくれてもいいかな。
キスミレ。
そういや、朝晩、四回もバイキングの料理だったけど、一番うまかったのは「マタギ汁」
”コレ、イノシシの肉?”って聞いたら ブタですって・・・
無事に雨の中を1時までに峠に辿りつき、同じバスのオバサンから健脚ですね~と言われ
どこかですれ違った?
月曜は高速もすいていて、二泊三日の楽しい旅は骨も折らずに無事終わりをつげたのでありました。