
今日より、明日の日曜のほうがマチガイない好天気というけど
土曜に登って、日曜は身体を休めたいもんな。

というわけで、勝手知ったる山梨の大峠から 去年の11月3日の文化の日に登った雁ヶ腹摺山と
その脇の姥子山まで往復しようと6時スタート。

旧500円札の裏の富士山は、50年以上前の文化の日にここから撮った写真が元になってるそうだけど
今年の文化の日は第一土曜で碁会をやるっていうから しょうがなく一足早く来た。

↑この山は一時間足らずで登れるから、その先の姥子山まで足を伸ばすコンタン。
それに このまえもらった一万円のラーメンを食べるには ちょっと時間を稼がにゃ・・・

登り始めてすぐに水場。
ちょっと甘い?冷たくてうまい水。

大峠では富士山がうっすら見えてたが、雲が多いという天気予報 あまり期待はできねェな。

いきなりピューイという鹿の甲高い声、警戒されてる?
雁ヶ腹摺り山は経験済みの山。
なんの不安もなく、だからといって飛ばしちゃバテる。

82歳で今年も富士山に登った先輩のデビッドさんに教わった通りゆっくりゆっくり。
例のクマ鈴はチリンチリンとかぼそく鳴り、これで役に立つのか?
それともオレの耳が遠いのか?

お~、まだ富士山が見えてる。
それどころか下のほうに雲海みたいのも見えるやないか。

急にココロが急いて早足になり、ハーハーゼイゼイ。

富士山が見渡せる場所まで来たら、富士山はともかく
その右手の甲府盆地が雲に覆われていて

やがて、その雲が山脈を越えて静かに流れ出した。
お~、滝雲だァ。
しばし足を止め見とれていたら

バラバラになって滝雲のナレノハテ?

1時間で雁ヶ腹摺山 登頂。
ダレもいない。

目のヨコをヒラヒラ影、チョウチョ?じゃないよな今頃・・・枯れ葉が落ちたのか。
♪ 枯れ葉舞う 夕暮れに~
あれは枯れ葉散るだったかな?それに朝だし。

ここからは初めてのコース。
山の怖さがだんだんとわかってきて、気を引き締めて慎重に・・・

ときどきポッと音がし、あわてて振り向くが動くものはナシ。
何度か繰り返し、なんだドングリの落ちる音か・・・

倒木のオブジェ。
これはなかなかのもんだ。

かなり挑戦的な倒木だな。

これは黄色い花のナレノハテ。
なんてったけな?

しかし相当下ってるな。
帰りに、又これを登り返すんだろ?

考えてみりゃ、大峠が1560m、雁が1864m 姥子山が1500mそこそこ。
なんか、こりゃ帰りは死ぬ思いだぞ。

もういい加減にしてくれと思った頃林道を横切って20分?
やっと頂上が見え、「どっこらしょ」と大声を出しながら上がったら、青年が一人。

あいさつをし、「はしたない声を出して悪かったね」
まさか人がいるとは思わなかった。
青空の向こうに見える、今降りてきた雁ヶ腹摺山を一枚撮って
どこからのぼったのかと聞けば、反対の金山鉱泉のほうから・・・
オレは、あっちからと指差し、又戻らなきゃと言えば「あの道は心臓破りの坂ですから」
そうだと思ったよ。とにかく下り方がハンパじゃなかったから。
去年だか入った金山温泉でハナシが弾み、
あいにく富士山は見えないし、さっきからカミナリの音がしてるから早く帰ります?
オイオイ、あれはカミナリじゃなくて自衛隊の演習の音だぜ。
予報じゃ午後からところによりカミナリって言ってたけど、あれはどうみても大砲の音だ。
半信半疑のようなカオをして青年は行ったが、

青年が登ってきた方に小さな社があったと聞き、リュックをデポして一下り。

この山は四方が見渡せる、絶好のロケーションという触れ込みだったが
富士山の方向は、ごらんのような雲。

ま、とりあえずラーメンじゃ。
毎回毎回吹き零してるので、水を少なめにしたが やっぱりブワ~ッとなり
それでも経験というのはすごいもんだ。あわてず火をゆるめ 事なきを得て食らいつけば、やっぱりウメェ~。

ふと目を上げれば、雲が競りあがってきて

あ~、帰り道のほうにも雲。
無事に帰れるのかちょっと不安になったが
来た道や、落ち着いていけばなんとかなるだろ。

さア、ハーフターンの帰りだ。
モチ入りラーメンで腹がいっぱいになり眠い?

リュックにつけたクマ鈴はチリーンチリーン、まるで巡礼だな。

ハァハァ、キツイ。
高校のサッカー部の時の練習だってこんなにキツクなかった。

いつものローヤルゼリーに加えて今日はカリカリ梅。
疲れにいいかと思ったが、酸っぱくて水を飲みたくなるのが欠点だな。

もう一つ、こちらは大ヒットのカメラをリュックの胸のところに固定できる金具。
今まで首からぶら下げてたのと比べると、数倍ラク。
取り外しもワンタッチでできるシロモノ。

時々、空を見上げて腰伸ばし。
とにかく直登が多く、見上げると壁のようなところも。

オッ、うまいことY字のところで受け止めてるな。
そのお陰で倒れたほうも根は生きてるようで葉が紅葉してた。

ドングリ、マゴのオミヤゲに拾ってこ。

この苔むした岩ゴロゴロのところは、もののけ姫が出てきそうな雰囲気。

まだか。もういいかげん疲れ果てた。

この木、随分行儀の良い木だな。
正座してる?

それでも、少しずつでも歩いてりゃいつかは着くもので
もう雁の山頂には行かずに、大峠のほうに曲がり、

来るときには見落としたリンドウや

終わりかけのトリカブトを愛でながら、
例の水場でノドを潤し、やっと帰りついて6時スタートの12時半上がりは6時間半に及ぶ山歩き。
良いトレーニングになったわい。明日はゆっくり と思ったら 帰り道でキャンセル待ちが取れましたと連絡。
エッ?じゃ行くか
休養するって言ってたのはドイツだ!

マゴには砂金のおみやげと思ってたが、これでカンベンしてくれ。