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土曜日、35度を越すという猛暑予報の朝4時、

メイの子供のとこまで迎えに行き、隣に乗せて 山梨にgo!


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6時に大峠より登山開始、いいボウシだな。

「ヒャッキンで買ってくれた」

このとき、うっすら見えてた富士山はこれが見納めだったが・・・


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大峠より、赤行って、黒に登って白まで行って戻って、川胡桃沢で砂金探しじゃ!



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ママ、心配してたなァ、何時頃帰ってくる?って・・・

「運転、心配してたんだよ。さっきだって大谷越えしてたじゃない」

寝てたんじゃないのか。


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先に行け。

顔面にクモの巣がかかると言って、先に行くのはクモの巣ヨケでしょ!

ゆっくり行けよ。迷子になったらヤバいぞ。




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「チョー霧かかってんじゃん、火事みたい・・・」



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30分もしないで、赤クリア。

いい調子だ。


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これで下界は暑いんだぞ。

ここじゃ長袖で丁度いいんだからな~。


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オマエ、ヨユウかましてるのも今のうちだぞ。


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「これ、なに?」

クマの爪あとだろ。

「エッ、いるの?」

いるだろ、クマの一匹や二匹。

だからオマエを先に歩かせてるんだから。


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「クマが来たらどうするの?」

そんなもん、二本の指を立ててクマの目を狙って突き刺すんじゃ!

「仙人?」

いつもゴルフ場のバンカーの砂に指を刺して鍛えてるから シンパイすな!



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息、切れてきちゃったよ、これじゃクマが出てきてもマトモに闘えないな。

「どうすんの?」

オマエに任す。

「アタマ、ヘンなんじゃない?」



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あッ、クマのふんだ!

「シカでしょ?」

知ってんの・・・


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おっ、キノコ。

「口に入れてヘンな味がしたら毒キノコだよ」

オマエ、ヘンなこと知ってんな、ちょっと食べてみ?

食べなくても、色が鮮やか過ぎるのも毒だから・・・



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湿った森の中に、ギンリョウソウ。

コレは葉緑素が抜けてこんな色だと、反対に教えて


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「霧がでてきた」

いよいよクマが出てきそうな雰囲気だな。

黒いのが動いたら熊だからな。白いのは・・・

シロクマっていいたいんでしょ。いるわけないから。


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出発から2時間、お~、やっと尾根筋。

尾根筋ってなに?というのを説明し、


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今日の最高地点、黒岳(1987.5m)

疲れたか?

「ぜんぜん」

さすが若さだな~。

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黒岳の広葉樹林という看板のかかった森の中、

フカフカの道。

♪ ある~日~ 「ある~日~」

♪ 森の中~ 「森の中~」

♪ クマさんに~ 「クマさんに~」

♪ 出ァ合った~ 「出あった~」

ハモらんでもいい!


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茎がニョキニョキ伸びたバイケイソウの群落はまだつぼみ。

どこかに咲いてるのないかと探してもらってパチリ。


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赤、黒を過ぎ 3時間かかってやっと白谷ノ丸。

富士山、ゼンゼン見えないじゃん。


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まあ、こういうこともある。

あっちの、ケルンのあるところまで行って、オニギリ食おう。


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ホントならあっちに、南アルプスがずら~っと見えるんだがな。



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足元に、ミツバチグリ?


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こっちには、ヤマハハコ。



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こら、そんなとこに置いて遊ぶんじゃない。

ジャガリコ梅味?オマエ渋いのが好きだな~。

オレにも少し頂戴。



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もしかしたら雲が晴れて富士山が見えるかも・・・と大休憩。

それ登山靴?普通の運動靴でもいいと言ったんだが

「おばあちゃんの」

おばあちゃんというのはオレの妹。

あいつそんなの持ってたんだ。


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時々、山すそが見えたりしたが、今日はムリだな。

じゃ、砂金掘りに行くか。

「ホントに採れるの?」


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ヤマオダマキ。

前に、この辺の猟師が撃った鹿の歯が 全部金歯だったんだよ。

鹿がいつもその水場で水を飲んでたから、砂金が歯にこびりついたんだぜ。


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コウリンカ(紅輪花)

朝露が花びらに残り、シカの金歯のハナシとはウラハラにすがすがしいだろ?


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少しは晴れてきたか?

また黒岳まで戻り、そこを通り過ぎて川胡桃沢ノアタマまで縦走しようと思ったら、


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「アッ!」 ヤツが声をあげて指差した先に・・・

財布?だれだよ、こんなところに捨てて、

と、手に取ったら ふっくら。



オイッ、あわててチャックを開けると、小さく折りたたまれた札が一杯。

なんだよ、砂金掘りに行くより先に現金拾っちゃったよ。



「山分け?」

小さい声でささやくメイの子供だが、大叔父としては教育上そういうわけにも行かず

帰りに警察署に寄って届けよう。


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この方向の先にある山の看板を見つけ この山、日本一の山だぞ。ナニが日本一かわかるか?

「高さ?」

そりゃ富士山だろ。長さだよ。ローマ字習ってる?数を数えてみな。

日本で一番名前が長い山なんだよ。

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去年、反対方向から歩いた経験はあったが、時期が違ったし こんなに遠かった?

メイの子供が道を間違えてるんじゃない?と心配しだしたころ

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川胡桃沢ノ頭、到着。

この名前に惹かれる。

ここから流れ出る沢まで降りて砂金掘りだ。


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コウリンカに豹紋蝶。


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キノコだ。食べてみ?


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川胡桃沢ノアタマをず~~と下って、あの上の陽の当たってる先が牛奥ノ雁ヶ腹摺山だ。

手前に棒が立ってるだろ?そこを左に行けば砂金!


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熊笹だ。クマが身を隠すのに都合がいいから熊笹っていうんだぞ。

ビビらせながら、ヒザ丈以上ある藪を下って



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ココだ。掘ってみろよ。

「冷た~~い」

それをガマンしなくちゃ、砂金なんて見つからないぞ。



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この上のほうが川胡桃沢ノ頭。

草に覆われた下に細い流れが一本。

いい雰囲気だな~。

今日はここまで、一人と出あっただけ。

みんな、こんな暑い季節は山登りなんかしないのか?



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帰るか。

砂金は採れなかったけど、現金がとれたからいいじゃん。

「そういう問題?」


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山梨なんて来たことないだろ。

「このまえ、おばあちゃんと武田氏館跡見に行ったよ」

そうか、オマエ城好きだって言ってたな。

この近くに 武田三代目のなんてったかな?「勝頼でしょ!」

そうそう、その勝頼が戦に負けて 武田一族が滅亡したところがあるぞ

「天目山でしょ」 良く知ってるな~、そこに日帰り温泉があるからい帰りに寄ってくか。

ついでに、勝頼の墓がある景徳院ってお寺にも寄ろう!


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山を下り、大月から勝沼までの下道を行く道中は ヨコの座席でぐっすり眠り

やっぱり、ちと強行軍だったと思ったが、温泉に入ったあと、カレーライスをぺロリと食欲旺盛。

オレは昔風のラーメンが丁度良かった。


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そこからのすぐの景徳院は山ユリがアチコチに咲き乱れ、

奥のほうに 勝った側の家康が、武田を偲んで建てたという勝頼、信勝、北条婦人の墓

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少し下がったところには「没頭地蔵尊」

要は首を取られた三人の遺骸を家来達が祀ったところだろと、気軽に説明したら

熱心に手を合わせていたけど。

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さあ、問題のサイフじゃ。

中に札や小銭と一緒に一枚のレシート。




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前日の朝の日付で、飲み物と朝食用のパン?

推理するところじゃ、仲間数人で来たおばさんのだな。

とにかく、買った物の種類が合ってれば本人ということじゃろ。



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まだ、そういう落し物の届出はありません。

三ヶ月以内に落とし主が現れなければ?

昔は半年待ったけどな~。




ま、それはそれとして大叔父としては

砂金掘りをしたときの、水の冷たさを覚えていてくれたらうれしいよ。