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30日の朝4時半出発。

東名厚木から圏央道経由の中央道、表示板の下の満月が行き先を照らしてくれている。


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中央道駒ヶ根インターを出れば、目の前にまだ雪をかぶった山々。


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始発の前に出た臨時バスには間に合わず、7時15分のバスも補助席。



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去年の夏に登った宝剣がとんがって聳えるが、今日はとてもそこまでは行けず

手前の極楽平という尾根筋まで登って、アチラ側の景色を楽しもうってコンタン。

それでも、初アイゼンとピッケルとヘルメットを買って用意万端とおもったのに・・・

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サル!

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カモシカ!

最前列の補助席に座れたお陰で

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よけいなオマケまで撮れて、やっぱり日ごろのおこないというのは大事だ。



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カーブを曲がると、行く手に雪山が見え

極楽平までなら1時間も登れば着く。

去年登って土地勘はあるし、まあゆっくり行こうと・・・



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補助席から真っ先にバスを降りたお陰で、ロープウエーも最前列に陣取り、


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中間点のすれ違いもパチリ。



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とにかく、ロープウエーで2600mまで連れてってくれるんだからラクチン。



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ロープウエーを降りたところから振り返ると、南アルプスの山なみの上に富士山がちょこんと顔をだして

さすが日本一の山!

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真ん中の高いのが夏に登った宝剣。

右手奥、拡大してもらうとわかるがアリの行列のように登ってる人達が目指してるのが駒ケ岳、通称木曽駒。

ここに来る95%以上はこちら側。


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アマノジャクのオレが目指すのは、左手を登った先の極楽平というところ。


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去年の夏に登ったときに撮った写真はこんな感じで、真ん中のへこんだところが極楽平。

普通に行けば1時間足らずで行けるハズだが・・・



ロープウエーを降りたところでアイゼンを履き、ヘルメットをかぶり冬装備の上着を着てピッケルを持ち

登山相談員が「尾根筋より上に行く人は登山計画書を提出してください」という仰せにしたがい

ミミズのような、他人には読めナイ字をかいてポストに入れ、

「極楽平まで行って帰ってくるだけだけど、雪崩はダイジョウブですかね~」と聞けば

オレの足元を見て、「アイゼンは?」

履いてますよ、6本爪のヤツ。

「6本爪じゃダメですよ。死ににいくようなもんです。つま先とかかとに爪がなくちゃ

登れても、前とウシロに爪がなくちゃ ゼッタイあの斜面は降りれませんよ」

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ヘルメットやピッケルを買いに行った時、お金が足りなくなり、アイゼンは一番安い6本爪にしたが

足裏だけにしか爪がついてなくて、それは平らなところを歩くときに使うんですよ?

今頃言われてもな~。

しかし、知らないっていうことは恐ろしいもんだ。

マアせっかく来たんだし、行けるところまで行ってアブナイと思ったら引き返しますから と雪原に踏み出した。



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雪はジャリジャリ、他人の踏み跡を辿って一歩一歩、初めて持つピッケルも

スベリ落ちたときは、とんがってる方を雪に突き刺してブレーキにすると 一応アタマではわかったつもりで・・・



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振り返ると、南アルプス。

このまえの湯ノ沢峠のときは、アチラ側からこの姿を見たんだな。


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前を行く人が三人、このコースで行くようだが、事前に調べたところじゃ、このルートが雪崩の頻発地帯。

それを避けて真ん中に見える岩の右側を通るのがオススメと書いてあり、足跡も見えたが

急すぎて、とてもあんなとこ登れやしない。



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出発したロープウエーの駅も、大分下に見え出し、


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前を行く人との距離も大分離れた。


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ウシロから来た若者にも抜かれ、


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見る見る差をつけられ・・・

しかし、足跡のヨコを見れば、急斜面がず~~と続き

足を滑らしたり、つまずいて転んだら一巻の終わりだな。



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まだ、登ってくる人達がいる。

オレは、もうこのへんでヤメだな。

これ以上登ったら、降りるに降りられない。


下から来たヒトたちとのスレ違いも、道を譲って新雪の中に足を踏み入れるわけだからタイヘン。

ヘッピリ腰でアイゼンをついて、「どうぞ・・・」


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ロープウエーの駅まで戻り、先ほどの登山相談員のおっちゃんに

「言うこと聞いて途中で引き返しましたよ。ここにはアイゼン置いてないの?」

「ありません。駒ヶ根の市内にもないな~。ああ、バスセンターのところに山道具を売ってる店があったな」



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夏には高山植物が咲き乱れる千畳敷カールのほうに周り、ロープウエー駅をパチリ。

建物の右上奥が、行きたかった極楽平だな。

右手は、春スキーを楽しむ人達。


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まだ、駒ケ岳を目指す人達がロープウエーから続々と吐き出され



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あちこちに立ち入り禁止の立て札。


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5年くらい前だったか、オジの葬儀までポッカリ日が開いて

12月の寒い中、革靴でここまできてこの立て札の写真を撮ったな。

あの時、山の格好で降りて行く二人に「気をつけて」なんて気楽に言ったけど、

まさかそっちの立場になるなんて、思いもしなかった。



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標高にちなんだ数字のカップでコーヒーを飲んで、

このままじゃ帰れねェな。



ロープウエーとバスを乗り継いで駐車場まで帰り、早速山道具屋さんへ・・・

12本爪のアイゼン頂戴。極楽平まで登ろうと思ったら、相談員に、6本爪じゃ死にに行くようなもんって

クソミソに言われたよ。



「ワタシも相談員なんですよ、今日はダレだったかな?」

いろいろ見せてくれたが、やっぱり6本爪の倍以上する。


若い店員さんがオレの顔を見て 「これ、何回も使うんですか?」

いいや、今回だけ、と言えば、「レンタルもできますよ」



そりゃ願ったりやがな。今借りてって、明日の朝 登って午前中には返すから一泊二日で。

そういうことなら一日料金で結構ですからと言ってくれて免許証のコピーと引き換えに

履き方を教わって3000円。



あそこをスベリ落ちたら、駅の脇を通ってどこまでも行っちゃいますからね。

明日、ヘンなところで会わないようにお願いしますよ。

冗談で言ってるつもりなんだろうが、こちらには脅かしとしかとれないがな。




しかしこのまえのゴルフ場の若いのといい みんな年寄りには親切な世の中だな。



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ヨシ、明日リベンジじゃとコマクサの湯の 眼前に見える雪山を眺めながら露天風呂にゆっくりつかり

道路をはさんだ向かいの明治亭で


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名物ソースカツ丼を食べ、ハラ一杯。

確か明日も天気は良いハズ。

もともと、30日か1日の天気の良い方に登ろうと思ってたわけだが

両方とも行くハメになるとは思わなんだ。



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東海ラジオがよく入り、松坂の怪投?を聞きながら中央道を南下してふるさとの飯田へ。

親戚には来たことはナイショ、お墓にお参りし ウチの社に詣で、



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ホテルの窓からは、登山を始めるきっかけとなった風越山が暮れなずんで

いつのまにかZZZ・・・

to be continued