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先々週、イヌ連れて偶然に登った精進湖裏のパノラマ台。

湖畔では雲に隠れて全く見えなかった富士山が、登るにつれ姿を現し、

それも雲海と笠雲付きの容姿をカメラに納めることができ 今年の年賀状の絵柄も用意できた。

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しかし帰ってから他の人のブログを覗いてたら、同じ日、同じ時間に 太陽を背にして

つまり富士山を表側から見えるところの山に登ったり、ゴルフしてる人が見事な笠雲の写真をupしていて

やっぱり裏街道ばっかり歩いてちゃいけないな。


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ということで70歳になる今日、厚生年金も払わなくてもよくなるというし 

お祝いに 富士山が真正面から見える愛鷹山に登ろうと 

ライブカメラを覗き 道路に雪がないのを確認し、

途中、ノーマルタイヤキケンの看板にソロソロとローギアで走って、まだ暗い5時半登山開始。



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愛鷹山といっても 愛鷹連峰の最高峰 越前岳を目指して・・・ここを通称愛鷹山と呼ぶらしい。

このあたりで越前岳というのもおかしな名前だとおもうが、諸説ある中の一説では頂上から越前が見える?


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それより愛鷹山とかいてあしたか山と読むのは、ずいぶんと前から知っていて

なぜだろうと検索してたら、中学のころ信州のお婆さんの本棚にあった

井上靖の「あすなろ物語」を読んだからだな。

しかし新高山と愛鷹山は長いこと混同してたような気もする。


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登るにつれ雪が出てきて、一応アイゼンも持ってきたが こんくらいなら不要だろ。


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名前はラクそうだが結構足や心臓にきて、まだ50分もあるのか・・・


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富士山はくっきりきれいに見えるが、なんか物足りない。

やっぱり雲がかかっていたほうが見栄えがするな。


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70か~。

20歳の誕生日はよく覚えてる。

京都の祇園にあったカクテルバーで バイトの帰りにマージャン友達が集まって祝ってくれたな。

先輩がウオッカのボトルを入れてて、ウオッカベースのスノー・カントリーやソルティー・ドッグで大騒ぎ。


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なんだ、この花びらのような雪?

寒いところじゃ、雪はこんな形をして降るのか・・・

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登るにつれ風の音が強くなって、これじゃ雲もどこかに吹き飛ンじゃうなと思いながら

ハ~ハ~雪道を登っていると、顔にパラパラッと雪のカケラ・・・降ってきたの?と思ったが

そうか、霧氷だ! アレは霧氷が木から剥がれ落ちてあんな形をしてるんだ。

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あと10分!

山が、手招きして呼んでいる。

♪ 人差し指で手まねき ワタシを誘っておくれ~

  バカバカしい人生より、バカバカしいひとときがうれしい~~ 



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7時半、ダレの足跡もない山頂に到着。

富士山の向こうに越前は見えないかと目を凝らしたが、よくわからない。

南アルプスらしき山塊も雲に覆われてる。

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こちら側は駿河湾?

手前の山の霧氷が、風に吹き上がって飛んでくる。


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寒いし、立ったまま 手袋したままでおにぎりにかぶりつき

明日ゴルフだし、ここから横に行ったところの オススメの岡田紅陽はパスして早いうちに帰ろう。


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山頂のお地蔵さんにお賽銭をあげ、

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一応霧氷を抑えて、


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笠雲もどきの雲がかかって、サッ 帰ろう!


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調子よくずんずん下ってたが、ちょっと見覚えがない看板だな。

来るとき、見落とした?

しかし、なんかヘン。こんな道、通ったか?



あの、あと10分の看板のところを 間違ってるほうに曲がったか・・・

時には娼婦のように、なんて歌ってたからや。

方向音痴、はなはだしいからな。



もう、相当来ちゃったし このまま下りゃ周遊道路のどこかに出るやろ。

なんたって富士山という強力な目印がある。



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シンパイしたって始まらない。

こんなに陽の当たる尾根道だ、 まあ、楽しんで行こう。

♪ 一つ曲がり角 一つ間違えて 曲がり道 クネクネ~


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それにしたって、ダレか一人くらい登ってきてもよさそうだけどな~。


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出た!

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かなりマイナーな案内板。

砂利道の林道をスマホのマップを頼りに こっちだな。

山の中の林道、まったくクルマの気配もなく、

コッチに行けば県道にでて、そこからヒッチハイクでもしてクルマを停めてある駐車場まで行くか。



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林が切れたところからフト見れば オ~~~~~笠雲!

クソッ、道間違えなければ あっちの見晴らしの良いところで写真を撮り放題だったのに・・・

岡田紅葉のタタリか?



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名残惜しいけど、早く帰らなくちゃ・・・


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ゲートに到着、県道に出るにはコッチのほうが早いなと また踏み込んだ林は、踏みアトがかなりアヤシくて


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これ、川じゃないか。

ゴロゴロ石の中を倒木をたくさんくぐりながら歩き、


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また林道に出て 8時に頂上を出発してから、ちゃんと舗装された県道に出たのが11時!

延々3時間も下って、ダレにも会わず・・・


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疲れ果て、道路わきの岩に座り、車が来たといっちゃ立ちあがって手を挙げ、

帽子を振っても止まってくれる車なんかありゃしない。

薄情なヤツラばっかだな。

20分くらいやってたがラチがあかず、駐車場まで4,5キロ 1時間くらいのもんじゃろ、え~い歩け!


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富士山の笠雲はすっかり崩れ、

こっちは、脇をビュンビュン通るクルマをうらめしげに見ながら トボトボ・・・

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あれが越前岳だろ。

アノ山の真下が駐車場だから、まだ相当あるな。


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そうして、1時間、12時丁度にやっと帰ってきて、



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近くの旅館の日帰り露天風呂で汗を流し、トロロナメコおろしそばを食って

これは富士山に似せたつもりか?

とにかく、長いこと歩いたウラミを晴らそうと すっ飛んで1時間で帰ってくれば

みんなで古希祝いをしてくれて、思い出に残る誕生日にはなったなぁ。