
山梨県大月市には、雁ヶ腹摺山と名の付く山が3っつあり
一つは、今年になって3回も登った牛奥ノ雁ヶ腹摺山、二つ目が笹子雁ヶ腹摺山
そして今日登る予定の アタマになんにもつかない、ただの雁ヶ腹摺山。
ということは、ここが本家本元か?

真っ暗闇のクネクネ道を大峠にたどりつけば、久しぶりの晴れ予報にすでに5、6台が止まっていて
ここから右に登れば雁ヶ腹摺山、左に行くと黒岳経由で牛奥ノ雁ヶ腹摺山、小金沢山、大菩薩のほうに行ける。
アタマにヘッドライトを灯し、こっちでいいのか?と何度か道迷いしながら登っていると

次第に夜が明けてきて、木々のあいだから お~雲ひとつない快晴の富士山!
だいたい、3日くらい前の天気予報じゃ今日は雨とか曇り、
富士山が見れないんじゃ登ってもしょうがない 5日にするかと半分あきらめてたが
急に予報が良いほうに変わり、木曜日の午後に行こう!と決めてからそわそわ。
というのは、この山は 旧500円札の裏側に印刷された富士山の絵の原画となった写真が撮られた場所。
しかも、それを撮影した日が11月3日の文化の日だと聞き、是非今日 登りたかったのだ。

いよいよ明るくなってきて陽が登っちゃう、雲海もさっきより消えかかって、もう気は焦るけど、
足は言うことを聞かない。すっかり紅葉が終った枯れ葉の道を 若い人ならザッザッと行くんだろうが
オレなんか足が上がらず、枯れ葉の中に登山靴をもぐりこませてザ~ザ~だからな。

もう少しで頂上というところに、見晴らしの良い岩があり ここでもいっかとどっかと腰をおろして
陽が当たり始めた手前の山を入れてパシャ。

遠くに見渡せるのは南アルプスか?
そこから30mも登れば頂上。

丁度75年前の今月今夜この月を・・・じゃなくて
今月今朝の同時刻に この場所で
この札の絵と同じ光景を拝めるとはシアワセ。

まあ、ヨクを言えば富士山に雪がない?
それを言っちゃバチが当たるか
頂上にはもう一人、沖縄出身で地元の笛吹市から来たという青年。
今日が500円札を撮った日だと説明すれば偶然ですね~?オレは必然だけどな。

リュックにクマ鈴をつけていて、この山はクマいますよ、登り口あたりの木にすごい爪あとがあったって
友達が写真送ってくれましたからと見せてくれ、じゃ 帰りに探しながら行くかと思ったがわからなかった。

下る途中でもう一枚。

こういうのもいいな。
帰りはヨユーだ。

飛行機雲と富士山。
なんとかと富士山シリーズの始まり。

落ち葉の中に、ちょっと風情のある橋。

瀬音がするので、もしかして・・・音のするほうにワザワザ道をそれて下り、

砂を一すくいしたが、光るものナシ。なんでィ

凸と凹、あてはめればピッタシの倒木。

御硯水の石碑。あちらで朝日がピカ~ッ。

なんだろ?

朝8時過ぎには、もう登山口まで降りてきて
登るときに登山届けを入れる箱かと思ってたのをよく見ればカウンター?
312がカウントされてて、今月登った人数にしては多すぎだろ。
まさかクマは押さないよな。

と、いうことだそうです。

最初の予定じゃ、雁ヶ腹摺山をチャッチャッとやっつけて
反対側の このまえ登ったのに富士山が見れなかった白谷ノ丸にリベンジするつもりだったが もう疲れた。
それより、来るときに通った河口湖へ行くほうの高速にのって富士山を一回りしようと・・・

とりあえず、鳴沢の道の駅の奥にある「ゆらり」という日帰り温泉。
露天風呂からは、真正面に富士山が見える。
まだ朝の十時、やってるかどうか半信半疑で行けば すでにお客さんが入ってて
「いい天気ですな~」
おじいさんに話かけられ イントネーションから「関西ですか?」 と聞けば和歌山。
観光旅行で来たというおじいさんと、ウチのナニも紀州出身だと話しが弾み
「アチラは暖かいから紅葉が今一つ、ココならと来たけど今年はいけませんな」

いつもはカラスの行水だけど、三連休の初日だし このあとなにも予定ナシとゆっくり風呂に浸かり、
暖かくなった昼間、屋根を開けて走れば信号で止まるたびに落ち葉がひらひらクルマの中に飛び込む。
鳴沢氷穴! イヌはダメということで普段は素通りするところだが、寄ってみるか。

ヘルメット着用のイミがすぐにわかった。

入った途端にアタマゴツゴツ、ヘルメットしてなかったらタンコブいっぱいもんだ。

富士山が噴火したさいに流れ下った溶岩のあとの穴に、たまった水が永久に凍ってる?

柵あり。

青いライトに照らされ、幻想的に光り輝く天然氷。
このトンネルが、江の島の洞窟まで続いているとアナウンスがあったが、
そういや、そのハナシ聞いたことがあるな。

こんなところの下深くまでもぐってきたけど、聞こえたのは中国語ばっかし。
買占められなければいいけどな。

氷穴を出て青木ヶ原樹海にちょっと足を踏みいれれば
溶岩の上を這うようにヒノキが根を下ろしている。
前にTVで、下に土がないからこのようになるって言ってた。

樹海の真ん中を突っ切って・・・

去年の暮れ、竜ヶ岳に登ったときに世話になった精進湖前の旅館で昼飯のカレーライス。
オヤジさんもやっぱり、子抱き富士の手前に見える紅葉が 今年はいけませんと・・・

朝霧高原で ススキと富士山。

火の見ヤグラと富士山。

反対側の暮れかかる山なみと火の見ヤグラ。
富士山と反対側、太宰の月見草と同じで こちらのほうがなんとなく寂寥感があって良い?

朝霧高原道の駅の裏手に廻って 秋の雲と富士山。

セイダカアワダチソウと富士山。

夕陽に照らされる富士山。

♪ 満月 空に満月 明日は・・・
