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智恵子が 「東京には空がない」 と言うから

じゃ、ほんとうの空を見に行こうじゃないかと 、それにロープウエーを使えば安達太良山にもスグ登れると

一家総出で東北道を北に遡り、福島県の二本松で降りたけど

ここも早くも台風18号の勢力圏内?横浜と同じように青い空はなく、



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偶然に見かけた「智恵子の生家」の看板に ちょっと寄って行こう!

そんなことしてたら、全部まわれなくなるわよという声を振り切って 記念館の駐車場。

智恵子ってダレ? そこからかよ。

ブルゾン? アホかそりゃチエミやろ。

説明しても、大体 高村光太郎を知らないんだから疲れる。


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智恵子の生家は造り酒屋、屋号は「米屋」 酒銘「花霞」

外で散歩してるという皆を置いて 一人だけで入り、



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急な階段を上がった先に、


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細長い部屋があり、案内してくれた女性が「ここで智恵子は光太郎と暮らしていた時期がありました」


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光太郎の詩集 「智恵子抄」 の 中の”レモン哀歌” のページの上に

智恵子が作ったという 刺繍が・・・


(前略)
わたしの手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
(後略)

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父の死、実家の破産、一家離散などで 結婚後 智恵子は次第に精神を病んでゆくが

光太郎は、そんな智恵子のことを 詩集 「智恵子抄」に昇華させた。



智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
 (中略)
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。



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二階は 本日特別公開ということらしかったが、

あどけなさが残る智恵子の写真が壁に飾られ


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一階の部屋には智恵子が使ったという機織。

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一線を越えたとかどうとかいう今時と違い、なんといっても純愛だからな。

この通りを20分ぐらい歩いた上に展望の効く公園があり、そここそ 


”あれが阿多多羅山

あの光るのが阿武隈川”




二人が若くしあわせだったころ 

光太郎が智恵子から故郷の山や川の名を教えてもらった場所だという。

この一節は昔からずっとアタマに残っていて、



是非そこにも行ってみたかったけど 待ってる皆からブ~イングは必死、

それにこの曇り空じゃ 阿武隈川は光ってみえないだろ、と泣く泣くアキラメ。




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ここからロープウエーで上に登り、そこから頂上まで1時間20分?

皆に待っててもらい ちょちょっと行ってくるからと用意していった登山靴に履きかえ


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ロープウエーの途中で目を凝らすと、阿武隈川らしき川の流れが・・・


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2時間で戻ると豪語した手前、最初からハイペース。

あとでロープウエーで登ってきた一連帯は、右の薬師展望台まで行ったらしく

送ってきたシャメには↓


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ほんとうの空も台風には勝てない?



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先週の山登りのお陰で 足はスイスイ動き、

自分的には ほとんど走って登ってる感覚。


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景色は望むべくもないけれど、

ハ~ハ~ゼイゼイ、時間に遅れちゃいけないと大きな音を立てて行けば

前を登る人はみな道を譲ってくれ、


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半分を過ぎたあたりからは、 リンドウが目をたのしませくれた。


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ハイキングの延長のような若い人や、本格的登山スタイルのジーザンバーサン。

今まで、道を譲ってばっかりだったけど


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今日は、一度も追い抜かれず、一時間もかからずに


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お~。あれか!

特徴のあるおっぱい型の山頂。純愛路線とはほど遠い表現だけど、

これはオレが言ったんではなく 「オッパイ山」という別名があるんだそうだ。





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ちゃんとチクビまであって


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山頂、1700m。


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おっぱいのマワリをぐるっと周り、こんな鉄ハシゴを下って

帰りも当然、イメージ的にはタッタッ走って 1時間45分で 往復。

もうオレはこれで満足、どこにでも廻ってくれ!

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磐梯吾妻スカイラインを走って浄土平。

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吾妻小富士は、あそこが頂上ならスグじゃない?

団体行動をしましょう。みんなで登りながら振り向けば


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それまで見えなかった一切経山の雲が流れ

不気味な山容が姿を現した。

今もガスが吹き上げてるらしい。

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こちらは、あっというまに山頂。

火口は想像以上に大きく、


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ここの標高は1707m、「安達太良山より高いじゃん」とムスメにジマンされウルサイ!

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まだ、帰らないのか?

「大内宿に寄ってく。帰り道だから・・・」


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そこにナニがあるんだと聞けば 「ネギソバ!」

あ~、TVでみたことある。ネギでソバ食うやつだろ?



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磐越自動車道を会津若松で下り、


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アッ、蒸気機関車!

調べれば、会津ばんえつ物語号って言うんだって。

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山道をクネクネ登った先に やっと大内宿到着、4時半。



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オイッ、こっちむけといえば、イヌだけがポーズをとり

ソバ屋のソバ、売り切れてるんじゃない?というシンパイも無用、

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このネギで食うんかよ!

ハシ、チョウダイ。



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ネギをかじりながら 食ったけど、いくらネギ好きだといっても 辛いし ちょっとアレだな。


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鳥居の向こうにずっと道が続いていて、神社までどんくらいあるんじゃ!


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興味がある方は 読んでいただくとして 

要は会津若松と日光今市を結ぶ街道の宿場町だったということらしい。

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すっかり暗くなって、那須高原サービスエリアで一休み。

パコーン君に「月曜のゴルフ、台風でムリだろ?」と電話すりゃ

ナニいってるんですか、月曜は暑いくらいの天気ですよ。

一日、ニュースを聞いてなかったら、世の中の情勢はそんなに変わってるのか・・・