
南信州の山奥、遠山郷というところに 円弧を描くようにできたくぼみがあり
昔から村人やハイカー達が、隕石が落ちたあとじゃないかと疑問を抱いてた場所があったそうな。
このあたり一帯の、中央構造線の地質を研究していた近くの小学校の先生が、
ある時、この場所の地形が月のクレーターによく似ていることに気づき、
2万5千分の1の光岳の地図の、ある一点を中心に御池山のまわりにコンパスで円を描いたところ
まん丸になり、疑問はホントだった?ここはまちがいなく隕石クレーターの跡じゃないかと・・・
隕石クレーターである証拠は、クレーターの中心から放射状と同心円状の割れ目が発達するなどいろいろある
ようだが、決め手となったのは、クレーターの中の露頭からPDFsと呼ばれる構造を持つ石英を発見したことで、
これは、隕石衝突による激しい衝撃で石英の結晶中に非結晶のラメラ構造ができたものだという。
研究の成果は、平成22年に国際誌「隕石と惑星の科学」に掲載され、
日本初の隕石クレーターとして認定された御池山クレーターは直径900m、
直径約45mの小惑星が 2,3万年前に御池山東南斜面に衝突したと推測されるんだそうだ。

この2,3万年のあいだに地形は変化し 痕跡はその40%をとどめるに過ぎないというが
今年の夏休みは 墓参りのついでに御池山(1905m)に登り、
世知辛い浮世も、ヨクもなにもかも忘れて 遠い昔に想いを馳せるというのも 悪くない?
だけど一つ疑問を言えば、それだけ大きなのが落ちてきたのに
いまだに隕石のかけらが一つも見つかってないんだってね。
リュックの隅に磁石を忍ばせて行くか 隕石、高く売れるっていうし・・・ヨク