
他から相当遅れ、やっとドラゴンズも開花宣言。
雨とはいえ気分の良い土曜日、マゴを連れて動物園に行ってやるといえば喜ばれ
まあ、こっちはこっちでいろいろとオモワクがあり
地下鉄を桜木町で降り、動物園の前にちょっと場外馬券売り場で桜花賞前売りを購入。
出走馬の中に「カレクレナイ」という名前の馬がいて、最近借金を精算した詩人のブログで
カラクレナイとは「韓紅」のことだと読み、え~「唐紅」じゃないのと突っ込もうとおもったが
一応チェックを入れたらどちらも使うようで唐、あるいは韓から渡来してきた紅(深紅の色)とあってナンダ。
まあどちらにしろこれもなにかの縁、このカラクレナイからの馬券を買い、
野毛の坂を上って動物園方面に行けば
馬券場の、ぎらついた目のおっさん達とは打って変わった穏やかな雰囲気の中に中村汀女の句碑。

「蕗のたう おもひおもひの 夕汽笛」
桜の花びらが句碑に張り付いてる様なぞ 風情があるやろ。
早春の夕べ、このあたりまで船の汽笛が聞こえてきたんだろうか。

雨の野毛山動物園は驚くほど閑散としていて、
これなら、オモワクのもう一つのハリネズミ探しが じっくりできるワイと・・・
関西のT女がハリネズミパンというのを作ったけど、これじゃダンゴムシパンだと自分に突っ込んで
じゃ、ホンモノを撮って見せてあげようと思ってあちこち

まず、恒例のライオンのクチに手を突っ込んで「かまれる~」

紅色フラミンゴ、紅色とは縁起が良い。

いつものようにシロクマの檻に入り、

コンドルには威嚇され、

ペンギンはヘンな声で鳴くんだね~、さすが鳥類。
「動物園の前に寄り道したのはナイショだよ。」
「うん。タナからボタモチ!」
いきなりヘンなことを言うんじゃねぇ。
「鼻から牛乳」言ってみろ
ハナカラギューニュー
それでいいんだ。

オッ、触れるネズミがいたけど針が生えてないな。
触ってみな!コワイ?
係り員に聞けば、ハリネズミは残念ながらここにはおりません・・・

入るときには眠ってたレッサーパンダが冬眠から覚めたのを撮って、
こうなりゃ奥の手と、中華街へ直行。

雨にもかかわらず、関帝廟の前は人だかり。そこをちょっと行った先の
「耀盛號(ようせいごう)」という小さな売店で

ついに発見、ハリネズミまん一個100円。
これが正統派のハリネズミ饅です。
このトゲトゲは小さなハサミを使ったのか聞けばよかったか?

人込みの中華街を抜け出して山下公園にたどり着ければ カラクレナイのチューリップ。
こじつけがはなはだしい?
「雨が入らないようにチューリップは閉じてるの?」
そういうウマイことを言うんじゃない!

横浜東口まで行くシーバスは出たばかり。
隣の氷川丸見物するか。65歳以上は100円引きの200円、マゴはタダ。動物園はダレでも無料。
舳先は常にアメリカに向いているんだな。

いつもは向こう側から撮るばかりだけどな~。

湿気に弱い生糸は、このアンペラ(カヤツリ草科)という植物で編んだ梱包材にくるまれて輸出されたそうだ。

操舵室のヨコの天井に鐘。
鐘と見れば一応鳴らしてみる家系で、キンコン これって緊急時用?

すべてが洋風の中、うしろの神棚には笑った。

これで太平洋を渡っていたんだな。
そういえばねぇ、ジジのおばあさんのお母さんがこの船でアメリカから帰ってきたんだよ。
あの戦争が始まったとき、アメリカに住んでたその婆さんとおじいさんはしょうがなく帰国の旅、
氷川丸で横浜に着いて、信州の山奥まで電車を乗り継いで帰ってきたと聞かされた。
小さなマルチーズ?を手に帽子をかぶり 洒落た格好の二人が籐椅子に座る写真が残っている。
じいさんは天竜川でルアー釣りをしてる途中河原で倒れ そのまま。
おばあさんはオレが子供の頃、ホントのおばあさんと区別するため小さいおばあちゃんと呼んでたが
持ち帰ったコンデンスミルクの缶詰を、世の中にこんなに甘くておいしいものがあるのかと こっそり舐めたなァ。

春雨は一日中降り続き、山下公園から赤レンガ、プカリ桟橋を経てそごう前のベイクオーターまで。

さんざんマゴを連れまわし?連れまわされ?一日の成果を拡げて

ベイクオーターのマックで遅いランチ。
これでカラクレナイがくりゃ言うことない。とは・・・