
七草粥を食べ、日暮里の開運大黒天にお参りし、賽銭もあげ
用意万端、心置きなく臨んだ今年最初の囲碁会。
暮れに幹事長とオレの共通の先輩が亡くなり、内々で葬儀は済ませたというが
四十九日前に、先輩の家にお参りに行こうということになって
じゃ、その香典代稼ぐか・・・
半分終わって、5人全員が2勝2敗で並ぶ大激戦。
こういう展開は思うツボ、勝つのはオレだと3勝目を上げたあとの幹事長との一戦。
ゼッタイ有利、殺したと思ってた一団を うまいことセキに持ち込まれあえなく敗戦。
セキとは、相手の石を取ろうとすると自分の石が取られてしまうような、 お互いに手を出せない状態をいう。
それから調子が狂ってズルズル連敗を重ね、香典代のアテがはずれた。

終わってから焼肉新年会。
話題は自ずと先ごろ新聞種にもなった ナゾの超絶棋士Master氏のこと。
昨年の暮れに突然現れ、ネット碁で世界のトップクラスの碁打ちを次々と破って信じられない60連勝!
結局正体は、昨年韓国の世界第一人者のプロを破った人工知能アルファー碁の進化系の囲碁「マスター」で、
非公式のテストだったと、開発したグーグル傘下の企業が発表した。
オレも10局くらいの碁をネットで並べてみたが、もうナンと言っていいか・・・常識を越えた打ち手。
接戦にみえても、計算はお手の物。決して無理せず、ヤキモチを焼かず、先手を取って攻めてくる。
大局観の発想も人並みはずれていて、というか人じゃないしな。
一人、黒を持ったトッププロが第一手を天元(碁盤の真ん中)に打ち、
その後「マスター」の打つ手とまったく同じに打つ、「マネ碁」をしていたが、
数十手後に堪えきれずに違う手を打ち、そのまま敗戦に至った碁もあった。
もう囲碁の世界では、人工知能に完全に凌駕されている。
他のあらゆる分野でも、近い将来人工知能に取って代わられる場面がでてくるんだろう。
ゴルフだって、人工知能に打たせりゃドライバーは常にフェアウエー。
2打目で乗せて、1パット。全ホールバーディーなんて・・・
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