
会社では朝日新聞を取っているが、月曜日にポストが一杯になるので
土日は新聞を入れないように頼んである。まあ経費節減も兼ねてるが・・・
しかし読みたい連載モノがあり、今日は碁会に行く前の横浜駅で文春とともに購入。
読みたいものの一つが、沢木耕太郎の連載小説「春に散る」
同じボクシングジムにいた4人は、皆いいところまで行ったが世界チャンプにはなれず
その後バラバラの人生を過ごして老年になり、ワケあってまた昔のように4人で共同生活をすることになった。
その門出の食事の席で若いアンちゃんたち数人に絡まれ、一人ひとりが昔の得意技でチンピラをやっつけたが
サイゴに出てきたのが、本格的なボクサーの構え?
しかし、そいつも主人公が倒したら道路に頭を打ちつけ、というところまでが昨日、
騒ぎを聞きつけやってきたパトカーのサイレンを聞きながら、タクシーに一緒に乗せ病院に、が今日のアラスジ。
もう一つは、スポーツ面の「あの夏」というコラム。
化け物、怪物といわれ無失点記録を139イニング続けてきた作新学院の江川が、
雨が降らなければ、というところで昨日は終わっていたが、今日の紙面は
選抜大会が雨で順延になった日にソファで首を寝違え、翌日の広島商戦で四球を8個もだして敗れた・・
サイゴが一面、鷲田清一のコラム「折々の言葉」。
つい先日はブロ友?成澤弘子さんの
「人間一度タガがはずれると、誰しも自分のなりたくないものにまでになってしまう」
というのが載っていたが、今日はオダギリジョーの
「一瞬でも風が吹いたら倒れてしまうぐらいのバランスでやりたい」
というもの。オレもそのくらいの緊張感を持ってゴルフをやりたいもんだ。

クロッカスも福寿草も今にも咲きそうな陽気の中、

前回でアジをシメタ日暮里の「開運大黒天」にお参りしてから、
旅行に行った4人を含む6人で2月囲碁会。
湯河原の梅林の坂道で転び、一回転して岩に頭を打ち付けて止まったボルボが
あれからアタマが良くなったよとウソぶくのを、ウッテ返し一発でやっつけてから調子に乗り4勝1敗で
1月に続き2連勝、やっぱりお参りの効果大だな。
帰りに日暮里駅中書店で、石原慎太郎の「天才 田中角栄」を買い
本は厚かったが活字がバカでかいので、ヨコハマに着いたときには丁度読み終えた。
田中角栄をオレという一人称でしゃべらせ、若いころは金権政治だと角栄を批判した慎太郎が
今になって角栄の先見性に満ちた発想、たとえば新幹線や高速道路網など持ち上げてる物語を
真贋とりまぜた?ウソのようなホントのような話を盛り込んで書いている。
日中の国交を回復しようと乗り込んだ中国で、周恩来との難しい会談を終え
毛沢東とアイサツをかわしたあと、
「なんのことはない、周もまた他の連中とおなじ毛の足元にじゃれついているチンコロに過ぎない」
会談が全部終わったあと、さあ酒だと強いマオタイ酒をサンザンあおって足元がふらつく角栄を
優しくうしろから支えた周恩来をそんなふうに言うか?
角栄が人を見る目があった例としてあげてるつもりかもしれないが
角栄は慎太郎を「あいつはもともと物書きだから、仕事として書くのはアタリマエだとも言わせてる。
ロッキードの第一審の判決が下ったあとの総選挙に、新潟から野坂昭如が面当てに立候補し
当然ながら悪戦苦闘してる彼に防寒用肌着を差し入れたというようなエピソードもはさみ
極めつけは、角栄が総理なって初めての参院選で300億集め、
そのうちの「たった」5億がロッキードからの金、
しかもそれはアメリカの差し金で アメリカに嫌われた角栄がアメリカに陥れられたという筋書き。
今までの俗説の域をでないオチで、まあ、ハナシとしちゃあおもしろいけどそれまで?
もっとも、角栄が天才であったというのは異論がないところだが。

話は変わるが、アメリカの大統領選にドナルド・トランプが名乗りを上げたとき「アイツか!」
ヤツの自伝をず~~っと前に読み、改めて本棚から取り出して奥付けをみたら1988年。28年前?
オレと同じ年生まれだけど、はちゃめちゃでひとりよがりの喧嘩スキ、傲慢で高慢ちきのトランプが
アメリカン・ドリームを実現して行くさまが書かれ 帯には42歳資産4000億円、副題が「アメリカを変える男」
とあるが、まさかホントにならないだろうな。
田中角栄じゃないが、こういうちょっと風変わりなほうが世の中を変えていくのかもしれない。

ドナルド・トランプの本と一緒にでてきた28年前の古ぼけた写真、金沢八景の寮のまえで碁会のあと?
右から二番目がオレ、世の中は変えれなかったが髪の毛は大いに変わっている。
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