すっかりいいおじさんになった昔のフォークシンガーが5人集まってブラザーズ5だァ?
日曜の夜、もう眠りに落ちる一歩手前でリモコンカチャカチャやってたら 懐かしい歌が流れてきた。
皆、オレと同世代で、「当時は、こんなに長いこと歌ってるとは思わなかった」って言ってたけど
好きな歌をうたってここまで来たんなら言うことないやろ。
戦後すぐに生まれた、団塊の世代。
オレは、ある会社の就職の面接で「なぜ、髪を切ったのか?」聞かれたからな~。
思わぬ質問にココロ凍らせながら、「それは・・やっぱり・・面接だから・・・」と、しどろもどろで わかってください?
提出した用紙に貼ってあったのは、うなじが隠れるほどの長髪の写真。
そのあとにユーミン作詞の「いちご白書」が流行って、みんな同じことやってたんだな~と。
ベトナム戦争が泥沼に引きずり込まれていたあのころ、ボブ・ディラン作詞作曲のBlowin' In The Wind
「風に吹かれて」をPPMが歌って大ヒット。
PPMたって、大気汚染の濃度じゃないぞ、1960年代、美しいハーモニーで一世を風靡した
ピーターとポールとマリーのフォークトリオだ。
♪ どれだけ歩いて行ったら 大きくなれるの?
どれだけ海を飛んだら 鳩は休めるの?
どれだけ弾が飛んだら 戦いが済むの?
その答えは風に吹かれて 風だけが知っている
日曜の夜、その5人組が歌う「風に吹かれて」を聞きながら
弾なんか次から次に作って、戦いなんか終わりゃしねェよ。
大体カンはいい方だと思ってたが、あの頃、21世紀になれば平和で良い世界が来るという幻想は
大ハズレ~。50年たって、オレもよ~くわかったよ。
やられりゃやり返す、とられりゃ取り返す、戦争は人間がいる以上は繰り返されるもんだ。
バンカーがありゃ入る、池がありゃ入れるのとおなじくらい自然なこっちゃ。
まあ、願わくば、オレたちの世代だけでも 戦争を知らない子供たちのままで死んでいきたいよな。
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