
入梅まじかの、陽がまだ上りきらない朝
なにかメボシイ花は咲いてないかとカメラ片手に庭に出れば
気持ちのよい風が吹き渡って、もう浮かぶ句はこれしかない。
「六月を 綺麗な風の 吹くことよ」 @正岡子規
大体、一年に一回この句を持ち出さないと、文句を言う奴もいるしな。
これ、子規が肺結核で喀血し須磨の保養院に入ってたときの句だそうである。
そう思うと、逆境にありながら ヘンに爽やかで達観してるようにも見える句である。
透明な風が、新緑を揺らしてるのを想いをめぐらせながらながめてれば
ナニが防虫スプレーを持って飛び出してきて、オレに向かってシュ~~~!
「性格の悪い蚊、これ以上増やさないでよ」
毎年、同じ句を掲げ、毎年同じセリフを聞いている。
山椒の小さな木に実がなってて、あちらの奥様はこれを佃煮にしたりいろいろと料理に使ったり?
うちでも・・・なんて口に出した日にゃ、断られる以前に10倍くらいの反撃が待ってるから静かにしていることよ。
この時季の朝は、快適?と調子よく駅まで歩き 東京中日スポーツを買って
今日の一面は藤川か・・・と 改札を入ろうとしたら、ナイ。
スイカ忘れてきた。おまけにスポーツ紙買って持ち残金が180円しかない!
どうしようもなく、ナニに駅までお金持ってきてと電話しても、今イヌのサンポ中だァ?
ヤバイ、こういうときに一句ひねるヨユーもなく、
こうなりゃ、と駅の窓口でハジを忍んで「お金貸してチョーダイ」
若い駅員さんが「現金はお貸しできませんが」
と言って、書いてくれたのがコレ↓

これを見せて乗り降りし、帰りにちゃんとお返ししてきた。東急電鉄はメンドー見が良いことよ。
夜は2階で、横浜開港記念の花火。
曇り空にドーンドーンと響く花火に、マゴはものも言わず見入って・・・

上には満月。

あっと言う間に終わって、マゴに感想は?
「眠くなった・・・」
長い一日だったことよ。
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