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五月囲碁例会は、6人で総当りの一人5回戦。

春先に最長老の85歳が、郊外の老人ホームに入るから脱会させてとハガキがきて

ダレか新しいメンバーさがさなくちゃ、と言ってもなかなか見つかるもんでもなく・・・




勝ちゃハンディが増え、負ければ減るというシステムなので なかなか大勝ちするのは難しく

今日も、サイゴの一局の結果によっちゃ3勝2敗が4人でてプレーオフという展開。

みんなで 固唾を呑みながらその対戦を見守ってると、





一人1勝4敗と冴えなかった81歳になるKさんが、「ちょっと」と手招き。

隣の部屋についてゆくと、 「来月は来れないから」

どうしたのかと聞けば、食道にもガンができたらしく 検査入院・・・




今まで胃のほうの手術を繰り返してたが、転移?

もし、ガンだったとしても もう手術しないよ。うちで死にたいもん。

目を見りゃ、あるていどの諦観・・・そういや 先月よりもっとやせ いつもと違って耳もちょっと遠かった。




「もう一局やりましょうよ」

本番では勝ったけど、もしかしたらサイゴになるかもしれないと誘い

隣の部屋の熱戦とは別に、静かに碁を打った。




昔は某「週間実話」のルポライター?

原節子の別荘に張り込んで、やぶ蚊に刺されたとか

ジャイアント馬場の女関係の記事を書こうとしたら事務所に呼ばれ

握手しようといわれ手を差し出したら、手の平に5万円を握らされてたとか

他にもいろいろ面白い話を聞かせてくれた。



結局 同率の4人によるプレーオフになり、先に帰るというKさんを見送って

幹事長にその話をすれば、そう言ってたよ。

そうなんだ~、だからサイゴかもと思って もう一局打ったよ、勝っちゃったけど・・・



惻隠の情ってもんがないな。

だってわざと負けるのも失礼でしょ。

Kさんにとっちゃ、人生サイゴの碁になるかもしれないのに・・・




ヨコからKさんのポン友の串揚げ屋が

「あの歳になれば、ガンだってそんなに進行しないよ。

しぶとい人だから、また出てくるって」




まあ、そうなりゃいいけどね~。

5人になったら、一人と2回ずつ8回戦でやるしかないな。

不謹慎なことを言いながら、今日の空のようにすっきりしないまま帰ってきたさ。



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  みんなに特上寿司をおごってくれたこともあったな。