
昨日の朝、出社前に父の入っていたホームに行き
いろんな手続きと、サイゴのアイサツをしてきた。
荷物類はすでに引き上げてきていたが、 ガランとした部屋のテーブルの上に
お花と写真が立てかけられてあり、スタッフの皆さんの心遣いにホロリ・・・
入居してた2年半のあいだ、毎週1回はカオを見に通い
4階にあった部屋に行くために乗るエレベーターに、食堂から?独特のにおいがしてたが
昨日は、それが懐かしく 優しく感じられたからフシギなもんだ。
4階には12,3人が入居していて、食事の時間になると
寝たきりで歩けない父も車椅子にのせてもらい、食堂で皆と同じテーブルにつき食べさせてもらっていた。
丁度食事時に行けば、オレがヨコに座ってスプーンで食べさせた。
あるとき、チーフのスタッフの女性が 父との信頼関係が崩れかけている、と嘆き
そんなもの、オレなんか親子なのにとっくに崩れてるよ、
ボケた年寄りの言うことをいちいちマトモに受け取ってたら、身が持たねぇぞ と逆に励まし
それだけ親身になって世話してくれてるんだと感激したり・・・
何度か救急車で病院に運ばれた時には、診察のあいだの夜の待合室で
長い時間付き添ってくれて、そんなことまで父が話してるの?というようなことも聞いた。
オレには、ウンとかスンとかしか言わなかったが、
気分のよいときには、昔のいろんなことをスタッフさんに話してたようだった。
実の親にもできないような面倒を、ホント良く見てくれてるね~と感謝をすれば
自分の親だったら、とてもできないですね、もう使命感みたいなもの?と言い
サイゴ、病院にも何度も見舞いにきてくれ 点滴や酸素吸入をやめるようなことがあったら
どうぞ、ホームに帰ってきてください。こちらで看取りますから とも言ってくれた。
お世話になったお礼に、お菓子の包みと ささやかだがと図書券を出したら
コレは、お金と一緒だから受け取れません!
な~に言ってんだよ。
黙ってりゃわかりゃしないよと押し付けて 外に出たら 空は青く澄み渡って
このまま会社にいかないで、どこか海のほうまでブッ飛ばしたかったな。
←写真はホームの4階から見た富士山、
もう見ることもないなァ。