
「ロリィ・マキュロ~~イ」
全英オープン、最終日最終組のスタートを告げる 甲高い名物おじさんの声が響き
マキロイはドライバーを手にしている。
日曜の夜中、その日のゴルフで疲れ うつらうつらしながらTVをながめてたが
それを見て、オイッだいじょぶか~?
いくら6打差があるといっても、なにがおきるかわからないのがゴルフ。
一緒に廻る2位のリッキー・ファウラーはアイアンできっちりフェアウエーを捉えていた。
シンパイをよそに、マキロイもフェアウエーキープ。
2打目を先に打ったファウラーは、5mのバーディーチャンスにつけ
マキロイも無難に7mに2オン。
ファウラーがこれを入れて、先制パンチをくらわしたらおもしろくなるぞ
と見てたら、マキロイのほうが平然と先に7mを放り込んじゃってファウラーはハズレ~。
差が逆に7つに拡がってキマリだな、明日のコンペに備えて 寝よ。
朝、結果をチェックすれば、2打差でローリー・マキロイの全英初制覇。
中身はわからないけど、余裕で逃げ切ったんだろ。
で、そのコンペの14番ショート、皆乗らず オレだけうまく寄せてパーの次のロングのオーナー。
「三、四年前は、ローリー・マキロイ、リッキー・ファウラー、石川遼って 3Rと言われてたんだがな~」
全英の話題になり、「そういえばリッキー・ファウラーって日本人の血が混じってるんだよな」
「そうそう、ミドルネームにヒロシ?マコト? チガウナ なんてったかな、日本名がついてるんだよ」
といいながらティショットしたら、ボールはドライバーのヒールにかすったきり
コロコロ、左下の斜面を転がって池にポチャン。
バカヤロ、オービーじゃねえか!、オマエが余計なこと言って集中力乱すから・・・
「ユタカ!」
「遅せ~よ!」
梅雨明けの庭に”花タバコ”の紅い花。
まだ専売公社の時代は、栽培が禁止されてたもの。
ハッパにニコチンを溜めさせるためには、花を咲かせてはいけないのだ。