
「他の奴は来ねぇのかよ~」
寒そうに、突然降り出した雪を見ていたパコーンに聞くと
「来ませんよ。 こんな雪の日にゴルフするもの好きは、他にいませんよ。」
「もの好きで悪かったな!」
「ローソクやボート屋は~?」
「あの人たちが来るわけないじゃないですか。声もかけてませんよ。
気温が15度ぐらいになってウズウズしだしたら、むこうから電話かかってきますから・・・」
クマみてぇな奴らだな。
”大寒や 二人っきりの ゴルフかな”
「大寒”の”、のほうがいいかな?」
「どっちでもいいですよ、早くやって早くかえりましょ」
スタート前に、グリーンが真っ白になるほど降ってた雪も
さっと上がり、知らない人が一人入って3サム。

同じバンカーに入っても、オレのはこんな不幸なところ。
最近メダマになりっぽい。
特に悪いことしてるココロアタリはないんだが・・・

午後からは陽が射し、
ラフを渡り歩いてると、こんなのがいっぱい枯れた芝生に突き刺さっていて
なんだ?と拾ってみると 松の実?

先の尖ったところが実で、クルクル廻って遠くまで飛んでゆき、
良い条件のところに刺されば芽が出るという仕組みか?
触ったあと指先がベトベトし、松ヤニのにおいがした。
で、そんなこんなで、43,43の86。
3パット3回に4パット1っ回。
どうも、その日ぐらしのパットだな、その日ぐらしのアリエッティー。
「それを言うなら、仮りぐらしのアリエッティーでしょ」
訂正とお詫び:上記 松の実と記したのは、ヒマラヤ杉の実でした。
松としたものの、なんとなくモヤモヤ感があり、そうだ、あのあたりで
クリスマスリース用のでっかい杉ぼっくりを拾ったことがあったと
調べたら、ピンポン。テキトーなハナシで申し訳ありませんでした。