
「♪ 淋しくゥ ないかい うわべの恋は~」
「ヒトがパットしてるときに、そういう歌 歌わないでください!」
朝は肩をすぼめて歩いていたパコーンが、グジュグジュ文句を言って
「なに言ってんの、あんただって昨日7番で オレがショットしようとしてるとき電話してきやがって
アレで優勝逃がしたよ」
「ウソばっかり、もうそれまででボロボロだったでしょ、しかしとっくに終わってると思ってたけどなぁ」
昨日は異常に流れが悪く、最終組には3号がいて 違う組だからニギんねぇだろと聞くと
イヤ、握ります。
オレは91打ってこりゃヤラレたな、 あいつがホールアウトできなきゃチャラなのにと
今朝、成績表の張り出してある食堂に駆け込んだら
なんだよ92も打ってるじゃねぇか。1打貸しな。
ティーグランドは凍っていて、穴あけ器を踏んでアナを開けたジョンナムは
穴あけ器を元の位置に戻してから
「アレ? どこに開けたんだっけ?」
バカじゃん。
といっても、オレたちはもう、他に気をとられてると すぐに前のことを忘れていく。
オレも赤信号で止まってナニに話しかけていると、
ナニは少しもハナシを聞いていず、「ホラ青よ、早くいきなさいよ・・・」
それで、さっきの歌 ダレが歌ってたんだっけ?
皆であ~だこ~だ 、 ムードコーラスグループじゃない?
正解は↓
寒いし、昨日と違って遊びだしとたくさん着込んでいったのが仇?
途中で上も下も一枚脱いで「キスギだ」
「昨日も来るから・・・」
「いやいや、そっちの来すぎじゃなく、着すぎ!」
終わってみれば、ジョンナムやパコーンにいいようにやられ
ああ、早く春がこないかなぁ。