寒いとか、あ~だこ~だとかみんな意気地のないことを言いやがって、ゴルフするやつがいねぇ日曜日。
まったく気まぐれに、下田爪木崎のスイセン見に行くか!
イヌのオシッコを済ませてゴー!
「スイセンなんかもう咲いてるの?」
「うちの白いのも咲いてるからダイジョウブじゃないか?」
グジュグジュ言い合ってたらあっという間に小田原を通り過ぎてしまい アイヤ~
アイヤ~ 風雪ながれ旅。しょうがねぇ、こうなったら沼津からウラッキャードーを廻って下田まで行くか。
伊豆半島の向こう側の、付け根あたりまでは釣りで良く行ったが その先は初めて。
昔は道がなく、沼津や清水あたりから船で渡ったという場所、なるほど曲がり道クネクネ。

井田「煌めきの丘」からの眺望、田んぼに井田の文字が・・・


次の漁港は戸田(へた)、出逢い岬のワッカの中に富士山が見える・・・はず ま、日ごろのアレだから。

↑ 戸田漁港全景

お次は土肥(とい)の旅人岬。
「月日は百代の過客にして 行きかふ年も又旅人也」
月日も旅人なら、チャスラフスカも大塚さんもアベちゃんも俺たちもみんな旅人だなぁ
と、ちょっと風流になった途端、「天正金鉱」の看板。
そうだよ土肥には昔 金山があったんだ。
まちがって金のかけらでも落っこちてャしないかと寄り道。ヨク丸出し・・・


左が入り口、右が中の坑道。だれも客はおらず、イヌもオッケー。
75歳のじいさんがピタリと張り付いて、懇切丁寧な説明をしてくれた。

←杖の先は、露出している金鉱脈・・・らしい。
昔は山師と言われる人たちがこういう鉱脈を探し
歩いたというが、山師ならゴルフの仲間にいくらで
もいるけどな。もっともあいつらは、自分のボール
もマトモに探せねぇけど・・・

こっちに金、こっちには銀が含まれているといわれ
てもへ~と思うだけだが、ここの含有量はかなりの
ものだったらしく、金子(労働者)たちの賃金は
彼らの衣服や身体に付着した鉱石の粉や泥を洗
って採れるものですべてまかなわれていたという。

伊豆市の恋人岬を通って、猿がいるという波勝岬まで足を伸ばし
「イヌはいいですか~」
ダメ、犬猿の仲と言うでしょ、猿たちが騒ぐので・・・まあそうだよな。
スルーしてやっと目的の下田爪木崎。

駐車場のおばさんに「咲いてる?」と聞くと
「ひとつや二つはね、今年の夏が異常だったから今年は遅いよ」
ここまできたんだしと、とにかく中に入って・・・

やっとひとつ見つけて・・・

それで、だだっ広い駐車場にも、オレたちのクルマが一台。