
昨晩のNHKドラマ 織田作之助原作の「夫婦善哉」 最終回。
映画じゃ森繁と淡島千景がやったラストシーン、法善寺横丁のしるこ屋「夫婦善哉」で
二つづつの茶碗に盛られたゼンザイをすすり、外に出ると小雪が舞っている。

肩を寄せ合って歩きながら 「あんた これからどうしはんの?」
「どうしてって、任せるがな。おばはん、頼りにしてまっさかい、あんじょう頼んまっさ」
稀代のストーリーテラー オダサクが描いたこのラストシーンを
森山未来と尾野真千子はどうやるのか、興味シンシンで見ていたら
「こうしてこうすりゃこうなると 知りつつこうしてこうなった~」
二人で都々逸を唄いながら去ってゆくシーンに変わっていた。

”おばはん”のせりふを聞きたかったと思いながら、ふと そういえばオレ、古い本持ってたな。
ホントのところはどうなんだ?
夜中にゴソゴソやってたら、ナニが上がってきて「なにしてるの?ドロボーかと思った・・・」
「おばはん、はよ寝ぇ」
「ダレがおばはんや・・」

古い匂いのする、旧カナ使いの細かい活字の本を開いて サイゴのところを読むと
どちらのシーンもなく、「蝶子はめっきりと肥えて、汁粉屋の座布団が尻に隠れるくらゐであった。」
そのあと二人は浄瑠璃に懲りだし、柳吉は蝶子の三味線で大会に出て二等賞を貰った。
景品の大きな座布團は蝶子が毎日使った。
で、終わっていた。
ま、雨予報でゴルフ中止にしても、晴れてくるってことはよくあることっていうこと?