
10月も終わりかァ、月日の経つのは早いもんだナ。
先週、信州にオバの葬儀に行き、久し振りに会ったイトコ達は
皆 いいオジサン、オバサンになって、その子供達は
ダレがダレだかわからないくらい大きくなっていた。
もっとも、向こうもダレ?このオジサンって顔してたけど・・・
こういう場に顔を出す人達も、代変わりがあったりして
オレ達の席が順番に前の方に替わってゆく。
この前、B.Sで伊集院静のゴルフ番組を見てたら
「人生最後のゴルフ」というナレーションに続いて
”急に病気になるかもしれない。事故にあって急に歩けなくなるかもしれない。
自分の死は予測できない。今日のゴルフが人生最後のゴルフになるかもしれない。
そんなことを思うと、少々の天候不順でゴルフを中止したくない。
自分の人生最後のゴルフを、雨だったから中止にしたゴルフで終わりたくないからである。”
そういうことかい。そういうことじゃなく、
オレは本当に「人生サイゴのゴルフ」という人に付き合ったことがある。
その人はガンで、二日後にまた再入院することになっていた。
「入院する前に、サイゴのゴルフに付き合ってくれ」
今までと同じように、コンパクトでシャープなスイングでゴルフを終え
クラブの玄関先で「また退院したらやりましょうね」と言っても
なにも言わず微笑んで、ただ手を挙げて帰っていった。
ある時パコーンに、「オレ、オマエのオヤジのサイゴのゴルフに付き合ったんだぞ」と言ったが
一緒に廻ったメンバーとか、どうもハナシがかみ合わない。
よくよく聞いたら、あの次の日、息子たちとホントのサイゴのゴルフをしたという。
ゴルフ、よほど好きだったんだな、まだやりたかったんだろうな~。
祭壇には息子たちの心遣いで、ゴルフクラブが飾られていたナ。
庭の山茱萸(サンシュユ)に赤い実がなった。
いつでもできると思って、途中で切れたゴルフなんかやってたら
バチが当たるな。