
湯河原のひなびた温泉宿に、碁の一泊旅行。
一人がドタキャンして三人、
ま、抜け番に温泉に入りながら のんびりやろうや。
しかし、土日祭日のゴルフ場の料金と、
温泉旅館の料金というのは、似たようなものがあるな。
1万5千円以上ならそこそこ、それ以下なら、それなり・・・
それなりのところだったけど、温泉はよかった~。
100%天然、掛け流し、人工的な加熱をせず
ろ過機も通してないので、温泉の効能を謳える湯治に最適になってます、って
別に湯治にきたわけじゃないけどな。

「アッ、失敗した」
「碁は間違えても、人生間違えるなよ」
山中シンヤ教授も言ってるだろ?
失敗があるから成功もあるんだって・・・
まあ、あんたには言われたくない。
部屋のまん前に風呂があって、一局終わるたびに飛び込んだ。
入るとき、ドアにかかってる入浴中という札をひっくり返すシステム。
ワザとボケたフりするなよ。
温泉に浸かると、凝った首筋や肩がす~とラクになる。
三人じゃ、一人と3回ずつやろうが、途中で4回に変更
ついには5回づつとなったが、6勝4敗で勝ち~。
他は5勝5敗、4勝6敗という ヘボなりの大接戦。
朝、温泉に入ろうとした4勝6敗が、アチチチと言って出てきた。
「熱くて入れたもんじゃないよ。足、ヤケドしそうだった」
純粋の天然温泉の掛け流しです。
60度Cありますので、適量で使用してくださいって
カベに貼ってあったろ、良く読めよ。
水を流し入れながら、朝飯前からパチパチ。
また一人3局づつ 退出時間を気にしながら打って、ヤリスギだよ。
この人たちとは、もう40年以上のつきあい。
また来ような、老い先短けぇんだしと賞金で皆にオミヤゲを買って渡し、
東海道線でぐっすり寝ながら帰ってきた。