インディアンの馬より少~し白くなった。
この調子なら、明日の朝は銀世界?
やっぱり一年に一度くらいは、雪景色を拝まないと
植物も人間もケジメがつかない。
三島由紀夫に「春の雪」という小説があって
えらく装丁が立派なその本が本屋に並んだ時、ぱらぱらめくってみたが、
めんどくさそうな内容と厚さにアキラめた。
「春の雪」は「豊饒の海」という長編の四部作の一作目で、
四部作が完成してすぐ、三島は陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺した。
オレは京都の四条河原町の交差点で、信号待ちをしていた時、
前の人が読んでた新聞の見出しでそれを知り膝が震えた。
「明日、電車だな~、ちょっと早く起こして~」
けれど春の雪だ。帰りにはもう融けているんだろう。