ふっと、金木犀の香りが漂ってきて
「ほう、もうそんな季節か・・・」
題桂花美人 高啓
桂花庭院月紛紛 桂花の庭院 月紛紛、
按罷霓裳酒半醺 霓裳を按(あん)じ罷(や)みて 酒半ば醺ず。
折得一枝攜滿袖 一枝を折り得て 携(たづさ)へれば袖に満ち、
羅衣今夜不須熏 羅衣今夜 熏(くん)ずるを 須(もち)いず。
桂花(けいか)とは、金木犀のこと。
中国では、月の中に桂の大木があるといわれている。
金木犀の花が香り咲く庭には月の光があふれかえり
美女が踊りを終えればちょうど酒も良いころあい
一枝折って袖に入れれば
今夜は薄衣に香を焚くまでもない
この能書きをムスメに語ってたら
「うちに金木犀ないの?」
あることはあるんだが、日当たりが悪いのか
一度も花が咲いたことがない。
トイレの芳香剤じゃ、代わりにならんか?