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「ヤーチャイカ」(Я чайка)
このロシア語を知ってる人は、歳がわかる。


1963年、当時ソ連の宇宙飛行士テレシコワは
女性として初めて宇宙に飛び立った。


地球からの呼びかけに応えた、
最初の言葉が


「ヤーチャイカ」(私はかもめ)


美しいセリフだと思った。
”私はカモメよ、束縛から逃れて
 この素晴らしい宇宙を、自由に飛び回ってるわ”


妄想が甚だしい年頃だった。



実際は、彼女が乗っていた宇宙船、
ヴォストーク6号のコールサインが「チャイカ」。
「こちらヴォストーク号!」
と言ったに過ぎなかったのだという。



通勤路の第三京浜で多摩川にかかる橋を渡る時、
この時季、たくさんのカモメが橋を横切るのを目にする。


海から20kmも上流の、このあたりまで
遡って飛んでくるのを、フロントガラス越しに見上げながら
そんな話を思い出した。

まあ、どうでもいいカモメ、だけど・・・