今の季節には大量の葉を落とす。
それをかき集めて、焚き火をするのが楽しみだった。
時には、アルミホイルに包んだサツマイモを放り込み
できあがったホカホカの奴に、バターを塗って食べた。
風呂上りに使ったバスタオルに、
燃やした柿の葉の良い匂いが染み込んでいたりして
思わず、息を深く吸い込んだ。
いつの頃だったか、ナニがダイオキシンがどうのと言って
焚き火をするのが憚られるようになった。
秋の夕方に、近所から落ち葉を焚く煙が立ち上がっていたり
匂いが漂ってくるのも良かったが
それもパタリとなくなった。
今では、掃き集めた枯れ葉をゴミ袋に詰めながら
これだけあったら、大分、楽しめるのにと
うらめしげに眺めている。
だけど、誰かダイオキシンで死んだとか、聞いたことあるか?
ちょっと、大騒ぎしすぎじゃなかったんじゃね~か!
人の密かな楽しみを奪いやがって・・・