下宿のみんなで集まっている時
「松茸喰いて~な~」
といったら広島出身の奴が
「そんなの実家の山に行けばいくらでも採れるよ」
と大きいことを言う。
それなら、送ってもらえよの一言から
ミカン箱一杯の松茸が届いてビックリ。
奴の実家は一時、ヒバゴンという怪獣で騒がれた比婆郡の山奥。
早速、マツタケ入りスキヤキの大パーティー。
欠食学生達がウマイウマイと食べすぎ、飲みすぎゲロをはきまくってノックアウト。
翌朝、下宿のおばさんに残ったマツタケを持って平謝り。
オレはどうしても松茸ごはんが食べたかったので、ついでに作り方を聞いた。
「塩水にしばらく漬けるといいよ」
その通りにしたつもりだったが、
水分の量を間違えてビチャビチャだった。
今年も信州の叔父さんから松茸が送られてきた。
今夜は松茸ごはん。
「うまいな~。このマツタケ、作る前に塩水に漬けた?」
と、ナニに聞けば
「そんなことしないよ、誰がそんなこと言ったの?」
いや、ウマけりゃなんでもいいんだ。