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ようやく歩けるようになった姪の子供が
庭で、よごれたゴルフボールをみつけて
大事そうに握っている。


「もっとキレイなのをあげるよ」
と引き出しを探っていたら
ビニル袋に入ったペイン・スチュワートの
サイン入りボールがでてきた。


あ~、昔もらったな~
すっかり忘れていた。
それに奴も、もういない。



1999年のパインハーストの全米オープン
雨の最終日は、ペインがフィル・ミケルソンを一打リードして迎えた最終ホール。

ティーショットをラフに打ち込み、
どうするのかと見ていたら
池越えのパーオンを狙わず、手前に刻んだ。
そして残り80ヤードを4.5mに3オン。


2オンしていたフィルは、先にパットをするが入らず
ペインがはずせばプレーオフという場面。

ペインはこれを放り込んで、ハサミでちょん切ったという半袖のカッパで
こぶしを突き上げて咆哮した。


トレードマークのハンチングにニッカボッカも似合って
この場で、キザんでパーを取りに行くという戦略と精神力に
”プロだな~”
とTVを見ながら感心した覚えがある。


だが、ペインはその4ヶ月後に飛行機事故で帰らぬ人となった。


このボールは、それよりづ~っと前、
友達がラスベガスのチャリティー・オークションで落札したといってくれたものだ。


まだニクラウスやワトソンの時代で
「もっとメジャーの奴のは、なかったのかよ」
と文句を言うと

「それは高くて、手が出なかった」
と言ってたな~。