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丹頂鶴を小脇に抱えてる人から
「ゾーンに入る」とは、どういうことか?と聞かれた。
スポーツでは勿論、仕事や麻雀をしてる時でもそういう状態になることがあるが
オレのゴルフでの、ささやかな体験と解釈を・・・

有名な話がある。
英国のゴルフトーナメントで、女性プレーヤーが優勝を決めるパットを構えた時
すぐ横を列車が轟音を響かせて通り抜けたが、彼女は動ぜずパットを決めた。
あとで、インタビュアーが
「よく、あんなうるさい列車が通過したのに、パッティングができましたね」
と聞くと
「列車?なんのこと?」
と答えたという。

パットに集中していて、周りの音が全く気にならなかったというのだ。
このような状態を「ゾーンに入る」と、その話はいうのだが
オレの思っているのとは少し違う。

上の女性プレーヤーは張り詰め、集中しきっていて、周りがわからなくなっていたようだが
オレが体感したり、あとになって、あれが「ゾーンに入る」ということだったかと
感じたのは、もっとず~っと穏やかなものだ。

3ホールぐらい、その”感覚”が来て、抜けてしまうこともあれば、
滅多にないことだが、丸一日「ゾーンに入った」状態が続いたこともある。

二年前の大きなコンペの時のことだ。
スタートホールでティーショットを左にひっかけ、池ポチャ。
1ペナのあとの3打目はグリーン手前、アプローチが大きくて、ピンを7mオーバーの4オン。
下りの難しいパットが残った。これは3パットもあるな、ヘタしたら出だしからトリかと思いながら
まあ、しゃない、”神様”とつぶやいて打ったパットが入ってナイスボギー。
そこから「ゾーンに入った」と思う。

12mのパットが入ってバーディー、普段ならとても入らない3m以上のパットを6発入れて優勝。
あの時、一緒に廻っていた人たちとは普通に会話をしていたが、心は落着いていて、穏やかだった。
ショットをする時には、良い緊張と集中があり、非常にリラックスできていた。

長いパットが次々に入ると、パットを構えて、もしかしたらこれも入るんじゃないかと思うのだが、
それ以上でも以下でもなく、透明な心でパットが打てた。
というか、打ったというより、イメージしたラインに手が自然に動いたという感じだった。

プレーしながら”来てるな~”と思っていたが、それを強く意識することはなく
普通に、淡々とホールを消化した。

つまり、「ゾーンに入る」とは、オレの解釈では
実力以上のことができる、穏やかで不思議な心と身体の状態ということだ。

神がかり、入神状態、いろんな表現の仕方があるが、
どうすれば、ゾーンに入れるか、だって?
それは、ゴルフの女神にすがるしか方法はないよ。
オレの場合だって、あまりにヒドイゴルフをしてたんで、女神が気まぐれをおこしたんだ。

そういえば、あれ以来、こっちを向いてくれないな~。
それどころか、最近は危険なゾーンにボールが飛んで行く。

写真は皇居大手門の外と内。