イメージ 1

今年は、うるう年ではないので、今日で2月は終わり。
オレが昔いた会社の社長は2月29日が誕生日で
4年に一度しか巡ってこないから若いのだといばっていた。

亡くなって随分経つが、初めて社内コンペをした時、
O.K.の出たパットをスコアに足さなかった。
「オイ、誰か教えろよ!」
と言っても尻込みするばかり。
コンペだったから、そうもいかないだろうと
「社長!O.K.の奴も数に入れてくださいよ」
と言えば
「おお、そうか」
おおらかな時代だったな。

社長だって別にスコアをチョロマカそうと思ってた訳ではなく、
サービスくらいに考えていたんだろう。

ところで、このチョロマカスとは、そもそも・・・

水路が発達していた江戸時代、
猪牙舟と書いてチョキ舟と呼ぶ小舟があった。
形が猪の牙のようだとか、長吉という人が作ったからだとか言われているが
屋形船などと違って船頭一人、客一人という高速船で
今でいうTAXIみたいなものだったらしい。
放蕩息子が吉原に通うのにこの舟を使い
寸刻を競って行くのが粋だったという。

「あとを見ぬ 人の乗るゆえ 猪牙という」
さあ、これから吉原だと、猪突猛進はいつの世も同じだろう。

「江戸っ子の 生まれそくない 猪牙に酔い」
小さな船でも船酔いする奴がいたらしい。

そのうちチョキより小さく小回りのきく、チョロという舟が作られた。
ある時、チョキとチョロが争って吉原を目指したが
チョキに乗ってた奴が負けそうだと途中で舟を飛び降り
陸を走ってチョロを出し抜いた。

この時からチョロを負かす、チョロマカスという言葉ができた
というのはもっともらしいけど、なんだかちょろまかされてるような話でしょ。
まあ、江戸時代の話だし、あまり本気にしないでください。

明日からは春三月、弥生だ。