一年のうちで最も昼が短い日で
この日を境に日一日と日脚が伸びてゆく。
陽射しを例えて、タタミの目が一目づつ延びるというが
実際には、本当に寒くなるのは冬至を過ぎてからだ。
冬至を「湯治」とかけて生まれたのがユズ湯で
この日にユズを浮かべた風呂に入ると無病息災で過ごすことができ
又「融通が利きますように」という願いが籠められているそうだ。
オレは子供の頃、信州のおばあさんに
冬至に”ん”のつく野菜を8種類食べると運がつくから8っつ言ってみろと言われた。
「う~ん、ダイコン、ニンジン、ホーレンソー、レンコン・・・」
8種類はなかなか出てこなかった。
するとおばあさんは、
「ニンジンとかレンコンは”ん”が二つついているから、一つで二種類と数えていい」
と言った。
随分、融通の利いた考え方もあったもんだ。
かぼちゃはナンキン、牛蒡もゴンボウで合格。
リンゴ、ミカンは野菜じゃない。
じゃ、ギンナンとかコンニャクは?
と言い合ったナ。
さっき、ナニに聞いたら
「ピーマン」
オレ達が子供の頃ってピーマンなかったよな?