春に、その方の庭にきれいに咲いている桜草を見て
「宿根草でもないのに、毎年、どうやって咲かせるのですか?」
と聞いたのがきっかけで
「じゃあ、秋に苗を差し上げますから」
という約束通りにくれたのだ。
こぼれ種からも発芽するそうだが、花が終わったあと、
芥子粒ほどの種を取ってパラパラと蒔いておくと、
秋の初め頃に芽を出すのだそうだ。
1センチぐらいになった時に、その小さい芽を一つ一つビニルポットに移植して、
あまり陽に当てないようにしながら大きくしたのをくれた。
「このくらいになれば、直植えしても大丈夫ですよ」
あまり小さいと、溶けてなくなっちゃうこともあるらしい。
来年の春に咲き、そのこぼれ種で次々と花が増えて桜草ガーデンになっちゃうかなと
いらぬ心配をしながらポットの苗を植え替えた。
久しぶりに家にいる良い天気の日曜日、
一向に勢力の衰えぬヘヴンリーブルーが空に向かって咲き誇っている。
夜、満月に咲くアサガオ。
もう、アサガオとは呼べない花だ。