「なに?」
と聞くと、両手で輪を作って
「満月あるでしょ、あの満月のお菓子」
という。
50%ぐらいの日本語なので、大体の感じで
「え~、中国でもお月見するの?」
というと、口をとんがらせて
「ありますよ~、オチュキミ~」
そういやぁ、あっちの方が歴史が古いからナ。
中には月餅(げっぺい)が入っていた。月の餅かぁ、なるほどね~。
派手な袋には「李白」や「杜甫」の漢詩が印刷されていて
月を愛でるような言葉がなんとなくわかる。
あちらでは仲秋節といって、お正月に次ぐ大きな行事なんだそうだ。
家族全員で月を眺めながら月餅を食べるのが由緒正しい中国のお月見だという。
味は、日本のものの方が上かな