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♪あのこはだあれ だれでしょね 
 なんなんナツメの花の下~

と、童謡にも歌われているナツメが2~3cmぐらいの実をつけている。
5月ごろに淡黄色の小さな花をつけ、実はもう少しして、暗赤色になると食べれる。

このナツメの大きな木が、信州の母の実家の下手にあった小さな郵便局の裏に生えていて子供の頃、がけの上からその屋根に上り、赤くなったナツメの実を採って食べた。

りんごを小さくしたかたちで、味もりんごに似て甘酸っぱかった。
その実を食べるのを楽しみに行った覚えがあるが、いつ行ってもあるわけはなく、今考えれば、秋の農繁休暇の時だったのだろう。

農繁休暇というのは、春秋の農作業が忙しい時に1週間くらい学校が休みになる制度だ。信州だけなのか農村地帯には他にもあったのかはしらないが、農家の仕事を子供たちも手伝えということだったのだろう。農家ではないオレたちは、なにか変な気持ちがしたものだ。

話はさておき、いつの間にか郵便局は移転し、ナツメの木も切られた。
懐かしさもあって、オレは、庭にナツメを植え、その上もう一本、鉢にも植えた。
今年は変な時期に剪定したのか、鉢植えの方にのみ実がついている。

枝には、トゲがあり、刺されると結構痛い。
茶道で使われている抹茶入れの『棗』は、かたちがナツメに似ていることからつけられたものだ。

この秋は、鉢植えだけで実が少なく、もう少しして色ずくと、鳥と競争で、それに自分では食べないくせにナニが採って犬に食べさせてしまうので、それとも張り合っていかねばならない。