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なんじゃもんじゃ。学名ヒトツバタゴはモクセイ科の落葉高木。日本では木曽川上流と対馬にだけ自生する珍木のひとつ。大きなものは、25~30メートルにもなる。4片に細長く切れ込んだ純白で円錐状の花を小枝の先につける。散りはじめると雪が舞うよう。英語ではSNOW BLOSSOM.というとものの本にかいてある。

広辞苑によれば
「(なんじゃもんじゃ)とは、関東地方でその地方に滅多に見られない種類の大木を指していう。」とあり、おおきなくすの木やひのきのことを言う場合もあるそうだが、この一つ葉タゴを指していうのが一般的だそうな。

水戸黄門が将軍に樹木の名前を尋ねられ、返事に窮して「なんじゃもんじゃ」と答えたという、怪しい説もあるが、自生地以外の場所で巨木になり、5月の初め頃樹一杯に白い花を咲かせたら、それを見た人がなんじゃこりゃとなったのが本当のところではないか?

対馬北端の鰐浦のヒトツバタゴは3000本あるといわれ、花期には、雪が積もったと見まごうほどで山全体を覆う純白の花は夜、月の光で海に映えて美しく、地元では
「海照らし」
と呼び習わしているという。なんとも、風情のある表現だ。

我が家のなんじゃもんじゃは鉢植えなので、成長が止まっている。このゴールデンウイークにじか植え
にして、巨木にそだてようか。

ところで、対馬だがオレのなかでは一度は行ってみたい場所の最上位に位置する。
理由その一は、古代史に若干の興味があり、「魏志倭人伝」にでてくる対馬國の位置を実感し、様々な遺跡群や遺物、また朝鮮半島との距離40Kmしかなく、展望台から望めるという釜山の夜景も見てみたい。
その二、黒鯛釣りの知る人ぞ知る穴場。先述の鰐浦には、チヌ釣り人が「ロクマル」と呼ぶ60cmオーバーの巨チヌが潜むという。これを狙って釣行したい。
そして、やっぱり「海照らし」を見てみたいのだナー。