平成18年、最初のゴルフは、ホームコースのH千葉C.C.

腕の似通った12人の当コースメンバーによるコンペ、OS会。年に5-6回おこなうこのコンペの最初はいつも正月3日にやる。新年の挨拶をし、年末、年始に見たTVのことをあれこれ言い合ったあと、いざスタート。

昨日降った雨のせいで、フェアウエーもラフもグリーンも真っ白。しかし、太陽がでていて、この分なら暖かくなりそう。

オレの組は、Uさん、T島、M誠。T島にバイトはまだ続けてるのか聞いたところ、昨日もいったという。
「昨日は休日扱いで時給1000円だったからやる気が出たよ。」
奴は正月にウイーンフィルの演奏番組をみていたんだと。そんなのやってたか?ヨハンシュトラウスの「美しき青きドナウ」が良かったなんて、へんな趣味があったんだ。

さて、東コース1番ロング。
オレの本年第1打は左にまっすぐ飛び出した。
「アーー。」
「ターザンじゃないんだから」
とかいわれながらボールの行く先を見ていると、ふだんなら右のフェアウエー方向に落ちてくるはずが、凍った所に跳ねて先の窪地に。そのあと、凍ったグリーンに苦戦し1.5メートルのボギーパットが入らず最初からダボ。気をとりなおして打ち下ろしの2番。今度は右にまっすぐ出た。行ってみると右ラフ一杯。打ち上げになる2打が、右からせり出している木の枝にあたり真下の斜面にポトリ。3打目は出すだけの4オン。これを3パット。トリ。3番で
「今年初パー」
とはしゃいでも、そのあとドタバタして午前は47。最悪スタート。コンペどころじゃなく、いくら負けるかが問題になってきた。Uさん42、T島43。他のメンバーも好スコアで廻ってたが、オレともう一人
びっこをひいてるIちゃんが50とやってくれた。
「どうにでもしてくれ。」
と開き直っていたが、オレも同じ気分。


午後、出だしパーで発進したものの、続かず一進一退の最終ホール。ここをパーであがれば42、トータル89でなんとか80台で終われる。と考えたのが悪かった。2オンしたが10メートルの距離。1メートルに寄せたものの、これを打てずヒョロッと左にはずし3パット。今日のゴルフを象徴したパット。深いため息で終わった不完全燃焼の初ゴルフは90。


去年の暮れに書いた中部銀次郎氏の言葉、
「プレー中は余計なことは言わない、しない、考えない」
の意味を改めて噛み締める。


去年は8月まで90なんて一度も叩かなかったのに、今年は初めから---といってみても、昔のことをいう言うようじゃオレも歳をとったかな。


コンペの結果はブービーのIちゃんより1打上の12人中9位タイ。皆に払ったなかで、Iちゃんからだけ
「トッタドー」
好敵手のUさんは81で2位、Aさんも82の3位。T島は84の5位。優勝はRさん。優勝スピーチもしっかりしていて本当におめでとう。

ところで今日というか、最近の不調の原因を考えてみるに、1つは、ドライバーの精度が悪くなっている。これは、集中力の欠如に他ならない。良かった時は、ティーグランドに立ったら、何かその日のテーマだけを考え、飛んでいくボールの球筋をイメージしながらグーと集中して、それからゆっくりとバックスィングを開始し、打つだけ。打ったあとは、タイトルのように
「ゆきさきはボールに聞いて」
だった。いくら、くだらないおしゃべりをしていてもティーに立つと集中できた。

今は、打ってはいけない方向とか、あいつが飛ばしたからヨーシ、オレもとか、ここはどうしてもパーであがろうとか余計なことを考え、また、ゆとりがなくて打ち急ぎだと、打ったあとで気がつく。

それともう一つはパットだ。自分ではうまいと思っていたが、最近は打ち切れていないパットが多すぎる。年末、年始、オレが碁会所で「碁」を打っていた時、Uさんはずーっとパットの練習をしていたと言っていた。練習をする人に女神は微笑むのだ。

どこかでほこりを被っているパターマットを、また、引きずり出すか。