去年末に出た本
「動物が幸せを感じるとき
~新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド」
自閉症の女性動物学者の本です。
私たちが動物のおかげで人間らしく生きているのだから、動物に幸せな暮らしを与える責任があり、そのためにはどうすればよいか…ということが書かれています。
冒頭で紹介されていた繋がれて飼われていた雌のオオカミの話。
一緒に保護された別のオオカミたちが改善していくなかで、完全におかしくなっていた雌のオオカミは、行く手を人にじゃまされても、まるでなにもなかったようにふるまい、決して通り道を変えることはなかったという。
まるで、保護犬ノフくんみたい。
世界には自分だけ、のように見えます。
人も犬も猫も電柱も、
空気と同じ。
人のせいだろうか…
それは、さておき、
人も動物も同じように情動があるのだから、
健康的で、「怒り」「恐怖」「パニック」という好ましくない情動をとりのぞき、「探索」「遊び」といった刺激のある活動を心がけることで生活の質を保ち精神的な幸せを与える必要があるということ。
それは、肉牛であっても。
ひとつひとつがとても興味深い話で、また読み返したい本です。