日本各地で、毎日、1000頭の犬や猫が、‘苦しみながら’処分される実態を取材し、今後のあるべき姿を示唆した本。
行政が行う殺処分は、
狂犬病の撲滅を図って始められ、その役目をほぼ終えた今、
引っ越すから、いらないからと、人間の身勝手なニーズに答える為になってしまった。
商売でしかない犬の繁殖。
本の中に出てくる、会ったことのない身勝手なたくさんの人間。
本の中だけでなく、現実にいるのだ、と思うと恐ろしい社会だと思う。
今ではゴロゴロ過ごしてるこの方も、もう少しで怖い箱に閉じ込められ・・・
人間の都合で、悲惨な最期を迎える動物たち。
そして、また、3月11日に起こった大震災で、動物たちが見殺しにされていないだろうか?
人間だけで精一杯なのは事実だけれど、
共に助かろう!と、
これまで日本の社会が進めてきた動物愛護の精神を、今こそ、貫いて欲しい。
動物を愛護することを通じて、動物、人、すべての命を慈しむ社会の実現。
命を軽視しない社会。
もう、自分の子どもや親を殺すというニュースは見たくない。