【読み物】シリコンバレー精神

梅田 望夫
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土
今更ですが、読みました。大元の「シリコンバレーからの手紙」は今も連載が続いていて、そっちも楽しく読ませてもらってますが、本書のようにテーマ別に並べ替えてみると新たな発見があったりしつつ、短編ながらもストーリー的な連続性があって、やっぱりこの人はものの捉え方、考え方に芯があってスゴイな、と感心しきり。
あと、これはコンサルが著者の場合に共通して言えることだけど、やっぱり表現力と構成力がスゴイと思う。コンサルという人種は比喩が非常にうまい。シリコンバレーはITビジネスにおけるメジャーリーグである、なんてのが、いかにもな感じで、読むと何だかわくわくしてきて、今すぐにでもシリコンバレーに旅立ちたくなることうけあいです。
日本でも、ITビジネス勃興期にビットバレーなんてのが渋谷で盛り上がったりしてましたが、ナンカ違うのは、シリコンバレーが学術よりな、アカデミックな雰囲気を感じるのに比べて、どうも日本版は、夜の匂いというか、イベント&パーティーの人脈ビジネス拡大っぽい雰囲気を感じてしまうのは偏見か。
じっさい、ビットバレーを種にして、数多くの、光るものを持ったベンチャー企業が生まれていることは事実なのですが…この違和感、異質感の原因は何?
そう感じさせる理由はやっぱり、六本木ヴェルファーレでこんなことしちゃってるのが主原因なんだけど、もうひとつは、渋谷ってのがまずかった気もする。
なんたって日本で一、二を争うような繁華街ですからね~。いかがわしい連中も近寄りやすいし、純真無垢な技術者達が、堕落していくに十分なインフラが整ってしまっているんですよね。
で、再提案としては、千葉「以南」を盛り上げてみてはどうでしょう?
市原、袖ヶ浦、木更津、君津、…
千葉工業地帯も近くて(まあ製造業なのであんまりITビジネスと関係はないのだけど)、気候も丁度よく、東京に近い。海や山、近くには自然がふんだんに残っていて心身のリフレッシュもしやすい。
成田空港~千葉間が一時間以内ってのも好条件ですよね。
このあたりに、大学にバンバン移転してもらって、人材を集めれば、千葉工業地帯の製造業ともシナジー効果があったりして、案外いいかもよ?
用地はゴルフ場を何個かつぶせば出来るはず!
