今は昔 | 本を片手に街に出よう

今は昔

 いとこの入学祝などに図書券というのを贈る習慣があった。
 たぶん、日本人であれば多かれ少なかれ図書券を贈る経験があったのではないだろうか。

 ところが!ついに現代では、こんな状態になっちゃいました。

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アマゾンがギフト券、コンビニで3日発売・法人営業も視野に
 アマゾンジャパン(東京・渋谷)は3日、同社のオンラインショップで使えるギフト券をコンビニエンスストアで発売する。ローソンの全店舗のほか、ampm、ミニストップの一部の店舗で取り扱う。これまでもネット上でギフト券を贈ることはできたが、図書券のように実際のカードを発行することで贈答用として利用しやすくした。ジャスパー・チャン社長は会見で「世界に先駆けて日本で始めるサービス。コンビニ以外にも販売網を広げたい」と話した。

 発行するカードは3000円、5000円の2種類。アマゾンのサイトでカードに書かれた16ケタの番号を入力することで買い物ができる。書籍や家電など、日本のアマゾンの全商品が対象。個人の贈答や企業の販売促進向けインセンティブとしての利用、クレジットカードを持たない人の決済手段としての利用を見込む。販売目標は明らかにしていないが、ローソンでは年間60億円の売り上げを目標としているという。

 ジャスパー・チャン社長はギフト券の発行が日本から始まった理由について、「コンビニなどの流通網の発達や、図書券や商品券といったギフト券を贈る習慣の浸透」を挙げた。ギフト券は法人向けにも売り込むこと
を検討しており、「法人営業の部隊を立ち上げることも視野に入れている」(チャン社長)という。
[2006年10月2日/IT PLUS]
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 ここまでくると、もう完全にAmazonの勝ちっぽい気がするな。

 いっそ、どうせ取って代わられるなら、子供達も「図書券じゃなくてこれからはAmazonのギフトカードちょうだい!」とゴネてみたりとか、本屋も諦めて「Amazonギフトカード使えます」とかやったほうがいいような気がしてきた。
 スゴク地味なニュースな割には、結構時代の流れを感じる。

 ガンバレよ!本屋さん!って思いはすれど、近年どんどん本屋さんのモチベーションが下がっていると思われ、逆に滅び行く業界の悲哀というか、同情すら感じる。
 万引き、再販制度、配本制限、などなどの懸念に加え、このAmazonの攻勢や、Googleブックなど、もう負け戦なのに次々と敵の新兵器を食らっているような状況である。

 そんなワケで、Amazonのカードをギフトに贈るってのは今後増えそうだ。

 せっかくだから、カード番号ごとに発行企業のトップページが設定できるようにしておいて、カードを発行している会社の著作の紹介とか、そういうのがトップページに出るような初期設定の細工なんかをしても良かったかもね!
 たとえば、トヨタが得意先に配るAmazonギフトカードを使うと、WWWサイトがトヨタの「改善」本の紹介だとか、会長の著書などの紹介にジャンプするとか。

 ちょっと、ロコツな気もするけど、Amazonが売れれば、配送トラックが増えるので、結果的にトヨタ車が売れるかも。

 なんだか「雨が降ると桶屋が儲かる」に近いノリ!


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