ドミノ
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
ドミノ
My name is Domino Harvey. I am a bounty hunter!!!
トニー・スコット監督のスタイリッシュ・アクション。
"Dead Man's Chest"が絶好調の「パイレーツ・オブ・カリビアン」でおなじみ、キーラ・ナイトレイが、実在した賞金稼ぎドミノ・ハーヴェイを演じる。
まず間違いなく最大の見どころは、キタノ映画ばりの虚脱的狂気をはらんだキーラ・ナイトレイの好演と美しさ。
かなりお似合いのショート・カットで強気の眼光を光らせ佇む姿が、かなりイケてます。
さりげなく師匠役にはミッキー・ロークがこれまた「いぶし銀」の好演。
最近はこの人、シン・シティとか、こういうアウトロー・マッチョな役が多いね。
さらには、クリストファー・ウォーケン、ルーシー・リュー、ジャクリーン・ビセットといった豪華な面子をしぶい脇役で使うあたりが、ものすごく太っ腹だ。
映像は、ハンディカメラや、コマ落し、特殊現像を多用した挑戦的、実験的な映像。かと思うと、砂漠の美しさを活かしたラブシーンなんかもあって、まるでミュージックPVを観ているかのような錯覚を感じさせる。
そしてそのミュージックは全編通じてロックやら何やらカッコいいBGMが流れっぱなし。
そういう疾走感に加え、ストーリーの前後が入り組んだ編集になっており、はっきり言って途中数回は話の流れを見失いかける。
この編集は評価が分かれるところだが、自分は、好みです。
まあぶっちゃけ、1シーン1シーンの深い意味を考えながら観るというより、登場キャラ達のクールでお茶目な言動を楽しみつつ、最後で話がつながればいいやってなもんです。
なんたって、ドミノ(=キーラ・ナイトレイ)が映画のタイトルですから。素直に彼女と彼女をとりまく愉快な仲間達を楽しむ映画として捉えるのが正解かもね!
ちなみに最後にちょこっとだけ本人出演あり。しかし映画公開直前に35歳で急死。ご冥福をお祈りいたします。
賞金稼ぎっていう職業が実在しちゃうところがいかにもアメリカって感じ。西部開拓時代から精神的には進歩なし?クリック! | 他の記事も読む!