高嶋家

日本橋は、鰻に関しては結構有名どころが点在してます。
クソ暑い今日は、そのなかでも、四代に渡る奥義が売りの、高嶋家に避難。
(ホント、避難って言っても言い過ぎではないくらい、外はうだるような暑さ)
こじんまりと座敷とテーブルが共存した1F、2Fにも恐らく個室か座敷があるのでしょう。
昼休みもとうに終わりの時間帯、店内には昼休みなんてカンケーない悠々自適オヤジさん達が数組。
約\2,500-の梅と、赤だしをチョイスします。
日本橋と言えば、当blogでも何度か取り上げている通り、首都高速道路の高架橋が、橋どころか川全体を覆い隠し、景観問題が叫ばれています。
最近、この景観を回復しようという「不届きな」動きがあるようですね。
4,000億円だったかな?そんな途方もない我々の血税を使って、首都高を地下化すると…
あえて言わせてもらいます。何をバカなこと言ってんだ!
極論ですが、センスやデリカシーが微塵もない都市、それが東京なのです。人工衛星からも見えると謳われた歌舞伎町の電飾、方向や高さなどまるで無頓着に、至るところにニョキニョキ生える高層ビル、景観はおろか、運転するドライバーのことさえも何ひとつ考えていないかのような首都高、3歳児が鉛筆で書きなぐったような、ぐちゃぐちゃの鉄道路線図…
歴史ある?日本橋や皇居の堀の周りをうねうねと首都高が這い回る…この出鱈目なカオスが、東京の魅力であります。
看板を規制して屋根の色を統一しろだあ?そんなことは人の少ない地方都市でやってくれ。
いくら首都高を地下に覆い隠したところで、日本橋川の泥水がきれいなるわけじゃないし、土地がありあまっているアメリカや中国の都市みたく、理路整然が行き届くわけでもないぞ!
そんなことに金を使うなら、東京都23区内、せめて山手線内をオールバリアフリー、託児所充実、無線LAN完備、主要国際言語対応の案内板完備など、世界に誇れる都市に向けて金を使うべきところは幾らでもあるだろう!
どっちかというと、山手線内は低層ビルは禁止、電子マネー非対応店は禁止、など、非効率、後進的な営みの逆規制をしてほしいくらいだ。
ふう、脱線しすぎました。要は、京都のようになった東京など、みたくもない。後生だからくだらない局所的解決に無駄金を使ってくれるなコイズミよ。
そんなことを考えているうちに、うな重が到着。繁忙時間帯を過ぎたせいか、早いです。
タレはきわめて控えめ。鰻に自信があるのでしょうね。濃いタレでのごまかしが一切ないのは感動。
鰻は引き締まった身で炭火も強くあたりすぎず、素材が活かされている感じです。
コンビニや弁当チェーンの、安物うな重しか食っていない若者を連れてって恐縮させるには、良い選択でしょう。
鰻屋レポートというより、私的東京への偏見になってしまいました…
