A Scanner Darkly | 本を片手に街に出よう

A Scanner Darkly

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
キアヌ・リーブス新作「A Scanner Darkly」--アニメと実写を融合した技法「ロトスコープ」とは

 SFスリラー小説「暗闇のスキャナー」を映画化した「A Scanner Darkly」では、Keanu Reeves演じる主人公が、皮膚の色合いや顔の造作を刻々と変えながら、形の定まらない不安定なタッチの映像でスクリーンに映し出される。
A Scanner Darkly
 おとり麻薬捜査官という仕事をいやいやながら続けている主人公Bob Arctorは、非番のときは麻薬の売人をしており、メチルアルコール系の未来の麻薬「Substance D」に病みつきになっている。主人公は矛盾する2つの世界を行き来しているうちに、さまざまな力による妄想狂的なもがきの中で2つの世界が交錯するようになってしまう。その交錯する様子が、不安定でコミック本のようなアニメーションを実写の人物に重ね合わせた映像として表現されている。

 この映画(米国では7月14日に公開)で使われている夢と現実が交錯したような不安定さは、デジタルロトスコープアニメーションという技法によって実現されている。これは、実写の人物の動きを、フレーム単位でアニメーションに変換するという実に手間のかかる技法だ。通常は、リアルさを与える特殊効果として、また、映像の質を高めるため、映画のごく一部分で使用される。この技法自体は以前から存在していたのだが、最近のソフトウェア技術の進歩によって一気に注目されるようになった。
(引用:CNET Japan 2006.8.1)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


 フィリップ・K・ディックのぶっとびヤク中小説暗闇のスキャナーをRichard Linklater監督が映画化。

 ロトスコープっていうやたらと手間のかかるアニメ技法を使って、ドラッグがもたらすシュールな光景を表現しているところがかなり力の入ったウリどころ。

 オフィシャルサイトはここ
ロトスコープは予告編で体験可。なかなか面白い映像です。

 ディック得意の鬱鬱な雰囲気が漂う理不尽ダークサイドストーリーが全開、って感じだけど、映画になるとはね。ロトスコープとあわせて、映画化自体がチャレンジングだ。これは必見かも。


人気ブログランキングしかし全編ロトスコープってのはやりすぎかも?と一抹の不安を覚えるあなた、クリック! | 他の記事も読む!