伊勢定

当時はウォーターフロントだったみたいで、日本橋川沿いには市場が多数あり日本最大の商業地であったそうです。
その日本橋も現在は、橋および日本橋川の上に上品さのかけらもない首都高がうねうねと覆いかぶさり、街中の商店も徐々に端に追いやられて無骨なオフィスビルがにょきにょきと生えており、昔の面影さらになし、といったところ。
しかしここは国の名前を冠する橋を持つ街、そして国道の起点(道路案内看板の「東京~km」というときの東京は日本橋のこと)である地です。
まだまだ渋谷や六本木のコムスメには負けませんわよ、ってな感じで老舗が多数ふんばっております。
さて前置きはこのくらいにして、日本橋の数ある鰻屋のなかでも第一弾はこの伊勢定です。
店構えからして老舗の貫禄。個室掘りごたつ部屋やカウンター部屋などいろいろあるらしい。お昼時なので1Fの通常席で。
最上級をいきたかったが流石老舗、吉野家豚丼×13.7ですわ。中途半端にびびって中の上程度の「あやめ」にしました。
重といいながらどんぶり風に出てきますが、味はなかなかのもの。
身はかなりふっくらしていて上品な焼き加減。
隣には割腹が良いけど上品そうな部長風と、ちやほや時期は過ぎ去ったが逆に妖しいキレーさが漂うOL風が、これまたビミョーな関係?を匂わせる静かな会話を展開しながら鰻をつついています。
実は、途中から耳ダンボ状態になってしまい、なんだか、いつもより味の印象が薄くなってしまいました。
ああ、すごくいいもの食べてんのに、すごく貧しい気分です…
やはり所詮自分も、隣が気になるゴシップ好きであったということか!
うな重あやめ ¥3,300外
赤だし ¥350外
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