i.ROBOT | 本を片手に街に出よう

i.ROBOT



20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
アイ,ロボット 通常版

 アシモフの古典SF「われはロボット」が原作なようでいて、しかしてその実態は有名な「ロボット3原則」その他小説に出てくるガジェットを拝借して作られた別物です。

 「i」が小文字であるのを見ても分かるように、本作が提示する未来はiMac風ホワイト&ブルーLEDが基調の世界。出てくるロボットはApple社製か?とも見紛うようなスタイルをしている。ちょっと顔がリアルでグロい。


 ところで、2005年の日本は死亡数が出生数を上回る「自然減」だそうです。
 少子化対策なんてやったりしてますが例によって小役人の考えること。生ぬるーい!
 このままではジリ貧である。

 ここで登場するのが、ロボットですわ。なんたってもともとROBOTの語源は"人造労働者"ですよ。
 超低金利その他優遇で大儲けしてくれている大企業様には全精力を注いで人型ロボットを作ってもらいましょう。
(少子化の解決になってませんが…)

 人口5,000万人に減っても人型ロボットが1億体。いい感じでシュールな国に…流石にそれは遠い未来の話のようだが!

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世界の産業用ロボット販売、04年は17%増・2年連続2ケタ成長

 【ジュネーブ11日共同】国連欧州経済委員会(UNECE)は11日、産業用ロボットの普及に関する年次報告書を発表、2004年に全世界で販売された多目的産業用ロボットは前年比17%増の9万5368台で、2年連続の2けた成長を記録した。03年の伸び率は19%。

 販売台数は05年上半期も前年同期比で13%と伸びており、UNECEはロボット販売が08年まで年率約6%の成長を続けると予測している。

 報告書によると、日本の昨年末時点のロボット稼働台数は35万6483台。世界1の座は揺るがず、世界全体(84万7764台)の約42%を占め、製造業の労働者1万人当たり329台のロボットが稼働している。日本の昨年の販売は前年比17%増の3万7100台。

(日経新聞2005.10.11)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051011STXKC001911102005.html

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 さて映画に戻ると…絵的にはCGがかなりきばっていて綺麗。ずらーっと並ぶロボットなんかは荘厳でいて閉塞的な感じがして程よい現実感がある。
 ウィル・スミスのスマートさ、器用さはこの役柄には不要であろう。怒りのシーン、気を吐くシーンなんかもほとばしる行儀の良さがにじみ出ていて、近未来の不気味に無機質な世界観でもがいている感じがせず、良い演技だとは思うのですがパンチ力に欠けるのです。刑事役が多くてマンネリ感も漂っている?


BGM->DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince"He's the DJ, I'm the Rapper"1990
(Fresh Prince=ウィル・スミス。若かりし頃から器用だったのね)