【小説】夏への扉

著者: ロバート・A・ハインライン, 福島 正実
タイトル: 夏への扉
タイムトラベルもの。
この種の物語は、現代の我々としては「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というこれまた古典的名作を体験しているだけに、目新しさは感じない。
しかも主人公が冷凍睡眠により到達する「未来」は2000年だったりするので、今となっては時代の変遷を感じてしまうが、1950年代の作品なので、仕方がないか。
内容はというと、出てくる小道具はいささかレトロな印象は否めないものの、時間旅行SFの王道を行く展開(たられば、人生の修正みたいな)であるし、猫のピートとの絡みが微笑ましく、文化女中器(ハイヤード・ガール)、万能フランク、など主人公が発明するロボット?がまた何とも言えないレトロかつ生活感あふれるもので、心なごむ描写である。
#何となくこのあたりの描写のBGMとしてはレナウン娘のCMが何故か頭の中で反芻されてしまう
SFでありながらも、これは主人公ダンの青春ラブストーリーなのだ。
最後も超ハッピー・エンド。これが名作の条件ですね。
夏への扉AAバージョン…こんなのを発見。職人芸です…この発想がすごい。やはり2ちゃんねらーはあなどれませんね。「電車男」でも読んでみようかな。
BGM->山下達郎"ランド・オン・タイム"1997