コンスタンティン | 本を片手に街に出よう

コンスタンティン

 

 The Matrix に続きシリーズ化&二匹目のドジョウになるか?

 たまたま映画の公開日に有楽町にてその日の仕事を終え、レイトショーを観た(ちょっと前の話ですが)。


 もともとはバットマンやスーパーマンで有名なDCコミックス社 に掲載されている漫画「ヘルブレイザー(HELLBLAZER) 」が原作。

 主人公は不健康で皮肉っぽいアンチ・ヒーロー、ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)。

 表面上は超常現象などを調査するオカルト探偵だが、実は人間界に巣食っている悪魔と日夜戦っているのだ!

 というと聞こえが良いが、あくまで彼が戦う理由は自分のため。彼は煙草の吸いすぎで肺ガンとなり死期が近く、病気を消してもらうために取引をしたのだ。

 いつものように悪魔をぶったおす仕事をこなすが、何かいつもと違う…そのうちレイチェル・ワイズ扮する、謎の自殺を遂げた双子の妹の死の真相を探る刑事アンジェラ・ドッドソンと出会い、謎解きに付き合っている間に、善と悪、天国と地獄のバランスが崩れ、人間界に危機が訪れている事を知り…


 映像が綺麗。監督(フランシス・ローレンス)は音楽PV出身らしい。キャラが映える構図や動きが多いのもその出身故か?

 絵はそのままにしてバックにEvanescence を流して「アルバムのプロモ映像です」と言い張ってもOKっぽいような、アンダーワールドヴァン・ヘルシング に通ずるゴシックホラーの流れを汲む絵作り。

 PS2のゲームも発売予定らしい。最近は洋画もゲームやアニメとのメディアミックスが多いですね。本作も世界観といい出てくる小道具といい、ゲーム向きではある。

 ストーリーおよびキャラは原作ファンからは結構スカンを食らっているようだが、確かにもう少しハードボイルドなタッチでも良かったような?キアヌも途中からマジになり、善人に「成り下がって」しまった感が。アンチ・ヒーローというなら最後までもっと後ろ向きで人を食ったようなキアヌが観たかったぞ。


 レイチェル・ワイズはちょっとふくよかになりました?一応お色気サービスシーンもあるんだけど、全体的に印象は薄いです。


 絵的にはかなり綺麗なんですけどね…絵的には…やっぱビジュアルにこだわりすぎて、ストーリーとかキャラ作りはおざなりになっちゃったんですかね?


 結論。カッコいいキアヌを観たい人は必見。それ以外の人も、あくまで映像美を楽しみましょう。

 全米でも大ヒットにはならず。原作ファンの受けも悪くシリーズ化はビミョーですね。この辺が原作アリの辛いところです。

 さあ今度はブレイド3 に期待しよう。



BGM->Dead or Alive"Mad, Bad & Dangerous to Know "1986



HELLBLAZERファンサイト