21グラム | 本を片手に街に出よう

21グラム




タイトル: 21グラム (初回出荷限定価格)


 全然内容には関係ないが、このDVDのジャケ写はカッコいい。デカく引き伸ばして壁に貼ったら、絵になると思う。

 さて、感想。

 「それでも人生は続くんだ」Life goes on
 うーん…胸が詰まる。
 ショーン・ペンの心臓移植跡が痛々しい…もとい、ベニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツも含めた3人の演技が、重くて痛い。生きるって辛いよね…精神的に弱っている時に観るとキビシーかも。
 
 基本的に主演3人の演技が売り。という訳で3人への感想は…

 ベニチオ・デル・トロ:

 相変わらず泥臭い役が似合う。なんかこの人が画面に出てくると無条件にヒューマンドラマ指数がUPするような…無言が似合う男。

 ナオミ・ワッツ:

 キレーで、演技もキレてますね(御免)。役柄上仕方がないけど、ちょっと力みすぎ感も。

 ショーン・ペン:

 心臓移植前後の変わり様が上手い。ラスト近辺の演技も良いが、ナオミ・ワッツへのアプローチはストーカーっぽくて、ちょっとね…もう少しマシな会話にしようよ。
(演技じゃなくて脚本の問題ですが!)


 時間軸をバラしているため油断していると混乱する。賛否両論だと思うが、素直につなげると多分思ったより普通な脚本を、この編集によって映画に引き込む効果はありそうである。
 後半になって、前半にフラッシュバックのように差し込まれたシーンがつながってきて、そこから先はそれなりに「入れる」。

 さりげなくメイキングやキャストインタビューも「深い」。こういった特典はDVDならではの醍醐味である。

 しかし、魂の重さ=21グラムは、タイトルの割には、あんまりしっくり来ないぞ…
 もうちょっと効果的に使われると予想したんだが…モノローグで終わりかい!

 素直にタイトルをつけるならやっぱ「Life goes on」じゃない?